ローカルスタッフ編

今日はローカルスタッフについて話してみようと思うが、本題に入る前に、
中国人の出稼ぎに言及しておこう。
全然関係ないとお思いかもしれないが、ま、そういわずに・・・。

北京・上海などに限らず、中国の都市部には、地方や農村部からの
出稼ぎの人が多い。

私も”日本の経済状況が悪いから北京に出稼ぎか?”と聞かれることが、
時々、ある。
これを言われると、「違うよ!」と力強く否定できないが、出稼ぎというよりは、
居残りだし、お金を稼ぐのが目的で残ってる訳じゃないし・・・と、
かなり複雑な気分になる。

先月だったか、タクシーの運転手さんと、月給はいくらだ、何の仕事だ・・・
なんて、話になったとき、月収や仕事内容を正直に話したら、
(中国のタクシーの運転手さんは、一般的にとても話好きなので、
乗客にもガンガンと話しかける人が多いのだ)
「どうせなら翻訳なんてしていないで、マッサージ嬢になったらどうだ、
紹介するぞ〜、お前は日本語もしゃべれるし、今の倍は稼げるぞ〜」と言われ、
返事に困ってしまった。
おじさん、気持ちは有難いけど、そうじゃないんだよ。。。

私は出稼ぎではなく、居残り組の外国人だが、中国人にも、都市部の大学を
卒業した残留組がかなり多いし、地方や農村からの出稼ぎ組も相当な数だ。
もちろん外国からの出稼ぎの人もいる。
そういった、いわゆる”流動人口”は、どのくらいいるのか、
見当もつかないようで、正確な統計はない。
まぁ、国全体の人口が把握できずに、常に1億人以上の誤差があるのだから、
都市部の流動人口など把握できないのは当たり前なのだが・・・。
とにかく、かなりの数の出稼ぎ者がいるのだ。

中国には、”戸口”と呼ばれる、日本でいう戸籍のようなものがあって、
以前は、居住地や職探しなど、かなり制限されていたらしい。
が、今はかなりアバウトになっているようだ。
新聞の求人欄などには、”北京市の戸口所有者に限る”などとあるが、
そこは中国、規模はでっかく大陸サイズで、かなりアバウトのようである。

ちなみに北京や上海などの大都市の「戸口」を得るには、かなり大変らしい。
例えば、北京の大学を卒業して北京市内で就職が決まれば、「戸口」を得ることは
比較的に簡単のようだが、そんな人はごく一部である。
戸口がないと、まともな仕事に就けないとか、そういった話も聞くが、
最近はかなり緩和されてきた、とのことである。

感心するというか、呆れるというか、中国では「戸口」も売買しているようで、
北京あたりはいくらなのだろうか。
脱北者の領事館駆け込みで注目を浴びた瀋陽は、
中国東北3省(遼寧省黒龍江省吉林省)における最大の都市だが、
3年前の情報では、瀋陽の戸口は2万元(約30万円)であった。
北京では、6万元(日本円で約90万)とも10万元(約150万)とも聞く。

                     (つづく)
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