ハルピン諸々

春節明けにハルピンに来て、思いのほか爆竹も体験できたし、氷灯祭も
ピーク時に比べるとずいぶん空いていたので、いい時期を選んだとご満
悦だったのだが、最後にひとつ大きな落とし穴が待っていた。
帰りの切符が手に入らない。
春節明けには、人の流れは地方都市から大都市に向かうので、当然予測
できたことなのだが…。

駅の電光掲示板には、軟臥はいつの分も「有」と出ていた。この際少々
贅沢して軟臥でもいいか…と、切符を買いに行ったら、その軟臥は高級
の軟臥で800元だという。普通の軟臥の倍ほどの値段だ。
軟臥にも、普通のと高級クラス(コンパートメントを2人で独占する)が
あるなんて!
それじゃあ飛行機の方が安い。道理で、売れていないわけだ。
我々だってその値段で列車に乗りたくはない。

そこで、翌日の朝8時に窓口に並んで、5日先の切符を買うことにした。
早く帰るために出費するくらいなら、その金額で余分にハルピンに滞在し
た方がいい、という打算からだ。

そして翌日朝、どうにか5日先の北京行きの硬臥を買うことができた。
しかし、われわれの次に並んでいた人は同じ北京行きを買えなかったそう
なので、危うい所だったのだ。
以前はいつも切符を買うのに苦労したが、最近はそんな事もないのだろう
とすっかり高を括っていた。
季節によっては、今でも切符の手配に奔走することがあるのだ。
また、地方によっても相変わらず「文明化」していない駅の切符売り場が
あるのだ。春節は、やはり恐るべし。

要するに、鉄道利用で注意すべき点は…
北京市内で列車の切符を買うのはスムーズだが、繁忙期にハルピンで北京
行きの切符を買うのは難しい(閑散期については不明)。
乗車日の5日以上前に旅行会社やホテルのフロントで頼んでおけば(手数
料が必要)手配してくれるが、5日以内の滞在の場合は打つ手がない。

自分で切符売り場へ行って買う場合は、
乗車日の5日前の朝8:00“頃”の売り出しを待って買うほかない。
電話で予約もできるが繁忙期は繋がりにくい。今回のように、春節前後は
切符は売り出しから10分ほどで売り切れとなることもよくある。
ひと昔前の切符売り場と同じ状況だ。

                      (つづく)
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