ラサ市内と郊外観光(8/16)

頂上であるその峠には、石塚にたくさんのタルチョとハタが
たなびき、 TV番組「グレートジャーニー」もしくは「世界遺産
にでも出てきそうな光景。
私の頭の中はナレーターの声と「ウルルン紀行」の音楽が鳴り響く。
そして左手、眼下には、やはり自然の色とは思えぬ見事なターコイズ
ブルーの湖、ヤムドゥク湖が一面に広がっている。

「うわあ〜!」
「きれ〜い!」

車内から一斉に感嘆の声があがる。

候「は〜い、ここで休憩しますう〜。」
ガイドの陽気な声につられて、(わ〜い!)と興奮気味にバスを
降りると・・・。

息苦しい・・・。
身体全体が押し潰されそうな感覚。
(やっぱり、4,800mなんだ・・・。)
写真を撮るのもゼーゼーハーハー。
観光客の写真用にヤクが何匹かいて、しつこく勧められるが、
断るのも一苦労。彼らの間をぬうようにヨロヨロと歩き、
そーねいと写真を撮る。

ふと見ると、クレオパトラのおばちゃん、峠の向こうへ元気よく
スタスタと 歩いていく。
(どこに行く??)と見守っていると、フッと見えなくなった。
そ「おばちゃん・・・。」
り「トイレ、か?!」

みんなが高地で慎重に行動しているなか、
「青空トイレ、してきちゃったわ〜。」
と、ひとり元気いっぱい、フツーにしているおばちゃん、強し!

再びバスに乗り、湖畔の村まで峠を下る。
この村の標高は4,300m。菜の花と秋桜が咲き乱れ、狭い土地には
青麦の穂がたなびく、5~6軒の集落である。

そ・り「トイレ、行きたいんだけど・・・。」
候  「あ〜・・・、チベットではトイレ、ないですね。
みんなそこら辺でします。」

それはそれで仕方のない事。小さな工場のような塀にそって裏へと
まわり、
「さて、と・・・。」と、用をたす。
しかし隠すものが何もないこの土地。塀の裏にまわっても、
そちらから見れば表。
村の子供達はむらがって後をついてくるし、ドキドキである。


                     (つづく)

中国ビザ 航空券 港華