読者おたより

2004年ごろのおたよりです。信州からでした。(原文ママ


 貴社メルマガはいろいろな(生活密着型の)記事あり情報アリで,
巨大な中国を映すひとつの鏡ですね。
 さてさてさて,東安夜市の衛生状態について反応が今回載っていま
したが,日本も世界も食の安全に対し揺れています。ハマチ等養殖の
抗生物質多用・コイウィルス・狂牛病・鳥
インフルエンザ等等。今回,こんな噺を紹介しましょうか? 
みんな人の問題です!
 見た目のきれい汚いは(これも重要ですが),わたしはあまり頓着
しないほうで,一番は食の安全です。例の豚・牛の胃に無理やり水を
注入し,目方をごまかす手口を暴く中国の報道番組がありました。
新聞なんかも書き立てている。ふつうの水ならともかく,汚水だろん
が鉛までにはあ然。
 わたしの知っている中国女性(北京生,日本人と結婚日本に住んで
いた)が真顔で言っていた。
「わたしは北京に帰り市場で野菜を買うと、必ず一昼夜水に漬けて
(泡して),農薬を抜いてから,再びよく洗ってから料理します」 
農薬汚染は日本でも時々報じられるので納得。収量を上げるため,
強い農薬を多用するらしい。だれでも金は欲しいのだ,困った納得。
「のうみんは,こわいのをしっていて,じぶんの家族がたべる野菜
は,農薬をわずかしかつかわないようにする。じぶんのこどもには
ぜったいにたべさせない」 私はにこりと笑ってしまった。
「だれから聞いたの?」 すこし分別のある家庭婦人はみな識(し)
っていると言う。しらないのは私だけか。
一部ののうみんは素質が低いと言う。
公害の問題はあまり報じられていない。日本の水俣や富山のカドニュ
ウム禍の再現が,中国で起こらないことを切に願っている。
仕事でよく行った江蘇省連雲港でも最近野菜中毒事件が起こった。
北京の西大望の川向こうの市場でも,広州の清平路の市場でも,
日本のスーパーの野菜売り場でも,とにかく野菜をながめるとこの
噺(はなし)を想い出す。野菜農薬症候群だ。 
SARSも水俣も牛も鳥もコイも,みな人の営みが原因だ!

東安夜市の衛生状態の実際は知らないが,問題は目には見えないと
ころの安全だ,仕事或いは旅行者で中国行く外部の人間の安全だけ
ではなく,日日暮らしている人々の食の安全こそ,成長率や自動車
や高層マンションより,国の発達度を示すデーターではないか? 
中国も緑色食品が最近多くなって来ているが。
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