瀋陽へ留学

さて、クラスの話に戻ろう。
私が最初に入った入門クラスは全部で8人、日本人が二人、韓国人
が6人だった。
この大学には、留学生は全部で約100人ほどで、
おのおのレベル別にクラス編成されていた。

クラスは
上級     A班
中級     B班
初級 上  C班
初級 中  D班
初級 下  E班
入門クラス F班
と、横割りに6段階に分かれていた。

私は瀋陽で一年半勉強したのだが、まずF班からスタート、
半期後にC班、その半年後にB班とコマを進めていった。
もし出席率や成績が悪いと上のクラスに進む事ができないので、
D班に3学期(1年半)在籍というツワモノもいたらしい。

瀋陽の学校では、一クラスが最多で12人と定められていた。
クラスの平均人数は8人程度だったと思う。
私は一年半後に北京に転校したのだが、
転校先は1クラス18人だったので感覚的には倍以上に感じられた。

語学を学ぶにあたり、1クラスの人数は少なければ少ないほど良いと
思う。
発音にしても発言にしても、一人当たりに割り当てられる時間が
長くなるからである。

中国語の基礎が皆無だった私は小規模な学校で、基礎を学んだのは
正解だったと思う。
ある程度レベルが上がってきたら、大人数でディスカッションできる
ようなクラスも良いが、入門の内は少人数のほうが先生が一人ずつ、
丁寧に指導してくれるため、生徒は少なければ少ないほど良い。
しかも留学生が少ないと、大学側も大事にしようとするため
(留学生の学費や寮費はかなり高額なため、学校によっては貴重な
金蔓?なのだ)
学生寮の設備が良かったりと、留学生はなにかにつけて厚遇される
からである。
日本人の割合が少ないので、日本語学科の生徒も、こぞってやって
きては、相互学習を希望してくれる。
(1時間日本語を教え、1時間中国語を教わるといった学生同士の
学習法)
そのため、瀋陽にいたころは中国人の友人に事欠かなかった。


                      (つづく)

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