朋友達との再会(8/16)

とりあえずツアーは解散となり、あとは自由時間。
格「じゃ、行こうか。」
格多、スタスタと私達の部屋に向かって歩き出す。
り「え? えっと、どこに??」
格「荷物、置いていくだろ。」

ああ! 荷物ね。これから遊びに行く為の準備しろってことね。
でも、なんで私達の部屋がどこだか知ってんのさ?!

格「フロントで部屋番号教えて貰って、何度も呼んだけど不在だろ?
  仕方ないから、そこの喫茶店にいてさ・・。」と説明を始める。

部屋に入り、とりあえずお茶をだし、さて、どうしよう・・・。
り「格多、子供はどこにいるの?」
格「アムド。」
そ・り「ふ〜ん・・・。」

そこから始まり、誰それはどこにいるの等、ひとしきりみんなの消息を
訊ねたところ、基本的に男の子達はほとんどがラサにいて、女の子達は
ほとんどが外地にいるということが判明。
二人共、日本には好印象を持っているらしく、小泉総理はいい、だの
バイクはSUZUKIとKAWASAKIだの、なかでも特に絶賛していたのが日本
のサッカー、中田英寿

ラ「中田、彼はいい!!中田は日本語でなんと言うんだ?」
格「昨日、日本はオーストラリアと試合だっただろう?!」
そ・り「あ、そう。知らない・・・。」
格「日本は勝ったぞ!!」
り「真的?」
ラ「真的!!」
格「オレは昨日、TVで見てたんだ!間違いない!日本は勝ったぞ!」
そ・り「ふ〜ん・・・。」
格「なんで日本人のオマエ達が知らなくて、オレ達が知っているん
だ!!」

そんな事言ったって・・・。

り「そういえば、みんなよく運動場でサッカーやってたよねぇ。」
そ「そうそう!格多、靴下の中にスボンの裾、こうやって入れて
さ・・・。」
ラ「そうそう! 格多、よくやってた!」
3人して大笑い。
格多も「エヘヘ。」と照れくさそうに笑う。

ラ「日本はいいよ・・・。そうだ! 今、こっちで『一休さん』やっ
   てるんだよ! オレ、あれ大好きでさ〜、お母さんも大好きで、
  いつも家で 一緒に見るんだ。」
り「へぇ〜。でも、昔もやってたじゃない?」
ラ「違うよ! 藏語なんだよ!」
り「ええっ! 藏語?!」
ラ「そう! 一休さん、藏語、話してるんだぜ〜!」
そ・り「ひゃあ〜、見たい〜!」
格「今日、木曜日・・・。えい!今日やるんじゃないか?」
ラ「あっ!今、何時? あっ、丁度やってる!TV、TV!」
勝手に・・・、とツッコミを入れるヒマもなくTVをつけると・・・。

おお〜、やってる、やってる。
一休さんが、妙に渋い低音の「い〜い声」で藏語を話している。
すると格多、「そうだ、みんなに連絡しなくちゃ。
電話、借りるよ。」
と、どこぞへ電話をかけ始める。

中国ビザ 航空券 港華