道教
道教は中国固有の宗教で、1800年の長い歴史をほこります。道教は中華本土の文化としっかり繋がり、中国の大地で成長し、鮮やかな中国特色を持っています。
道教は中国古代に生まれた多くの神々を崇拝し、原始的な宗教様式を持つ伝統宗教です。神仙となって道を得ること、また世の中の人々を救済するのが道教の主な主旨です。老子の『道徳経』が道教の主要な経典となっています。“道”は道教の最も高い信仰、また宇宙万物の源として道教に認められています。中国伝統的な文化の中で、道教（道家、術士などを含め）が儒学、仏教と共に理論学説の主要な地位を主導し、実践を通して神仙となる方法であるということです。霊薬を飲み、外丹術、煉気、導引、内丹術の修練が道教の神仙となる主要な5つの方法です。
歴史
道教の歴史は、原始時代の自然や鬼神への崇拝にまで遡ります。当初の人間と神々との交流を狙う巫術から、徐々に殷周期の天の神および祖先に対する祭祀となってきました。春秋戦国時代、著しい理性的な変化の後、この古代の宗教は社会文化知識から分化されました。諸子百家は道、儒、墨を“顕学”とします。当時、陰陽家、神仙家も機運に乗じて生じました。
漢代の戦乱及び王朝の崩壊によって宗教に対する要求が増えるにともない、儒学は徐々に宗教化していました。この頃、仏教もインドから中国に渡来しました。このような社会状況を背景に、昔からの鬼神への崇拝や神仙思想、陰陽術が、ようやく漢時代の人々に尊ばれた黄老思想と融合し、道教の教派もこの時期に形成されました。
通常、道教の歴史は、漢魏両晋頃の誕生期、唐宋頃の繁栄期、元明頃の全真教の誕生期、清以降の衰退期の四段階に分けられます。
情報提供 Ara china
http://www.arachina.com/
