回想:瀋陽へ留学

さて、授業の話もしてみよう。

授業は入門クラスも、全て中国語で行われる。

初級クラスのテキストには説明に中国語と英語が併記されていた。
そして中国語に英語、ボディーランゲッジを交えて
授業は進められていく。
東北地方には朝鮮族が多く、学校にも朝鮮族の先生などもいて、
少し日本語ができる上、朝鮮語が話せるので、その先生の授業の際には
中国語プラス怪しげな日本語と朝鮮語、が入り混じっていた。

少し脱線するが、朝鮮族の話す朝鮮語と≠北朝鮮朝鮮語≠韓国語
なのだそうだ。
韓国人の友人に言わせると、朝鮮族の言葉も北朝鮮の言葉も
ほぼ100%コミュニケーションが取れるが、少し聞けばすぐに
朝鮮族なのか北朝鮮人なのか、区別がつく・・・と言っていたので、
関西弁みたいなものなのだろう、と勝手に想像している。
韓国人に言わせると、「彼らの言葉は昔の言葉みたい」らしいので、
民族が3つの国に分断されて数十年、それぞれの進化を遂げた結果
なのだろうと思う。

さて、授業の話に戻るが、もちろん最初の内は
先生の中国語など全く聞き取れない。
たとえば、先生が「じゃぁ、13ページを開いて」というと、
日本人の生徒同士が一斉に「今、なんだって?」
「教科書を開けって言ったんじゃない?教科書持ってるし」
「えっっ、何ページ?」
「さぁ。。。」
「わんす もあ ぷりぃーず」(先生に英語で)
「請打開13頁」(ゆっくり・はっきりもう一度)
「今さ、13って言った?」
「言った、言った、13ページだって」
と、寄らば何とかの知恵状態で授業を受けるのだ。
もちろん韓国人たちも、
「○△○×☆○」
「△○×」
「○×△×☆」と、同じように
みんなでワイワイ相談しながら授業を受けている。
入門クラスで同国人がいないと、自分が聞き取れなかったときに
誰にも聞けないので、かなりキツイらしい。
だが、多すぎると他力本願になりやすいので、3人が限度だろうと思う。
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