お題:同意

「ユニバーサルホテルの前で、今夜6時半に。」と、
フランス人のご婦人留学生ティナさんとお互いの中国人友達を
ひとりずつ連れて合流しました。
いやあ桂林狭いな・・・。
なんと、ティナさんのお友達の中国人のお兄さんが、私の友達
の中国人と同じ職場だったのです。(共に、英語教師です。)
すぐ近くの、店で魚のしゃぶしゃぶというような、白身魚をう
すーくスライスしたものを、サッと湯にくぐらせて、タレをつ
けて食べる料理をご馳走していただきました。
どーも、周りのお客さんたちが、金髪の碧眼の西洋人と、ベト
ナム人だか韓国人だか(私、何故か日本人とは、全然言われな
いんですよね。)わからん奴らが、奇妙な発音の中国語でとき
話してんのが、やたら気になるようでして・・・
チッラチラッと皆さんやたら気にしておりました。

ティナさんの話によると、1987年に初めて中国に旅行に来て以
来、あちこち中国を旅行し歩いたそうです。
ここ数年ぐらいは、中国でフランス語と英語の教師をしながら、
留学生のクラスで中国語を勉強して、フランスと半年ずつぐら
い行ったり来たりの生活。
(なんでも弟さんは日本語を学習してるそうですが、なぜ勉強
してるのか理由は知らないそうです。)
中国の食べ物が口に合わないので、上手いものを探すのに苦労
するとか、交通機関の混乱振り、対応の酷さ、マナーの悪さに
イラつくとか、まったく中国ってやつはというまあ、一般的な
外国人の感想だよな・・・と、思いつつ、
「ねえ?では、どうして何度も来て、中国に長く住んでいるの
ですか?」と尋ねると、
「人がいるから。とてもとてもよい友達がたくさんいるから。」
このときの中国語の音、「非常非常好!」彼女のフランス訛り
の「ふぇーいちゃんふぇーいちゃあんはお!」の声、目の前の
中国人友達の屈託無いにっこりとした顔―。
うっつ!涙腺壊れ気味な私ですので、思わずこみ上げてしまう。
目が潤むのを誤魔化す為に飲めないビールなどをグイグイ飲み、
そうだよね。そうだね。そうなんだよねぇ。私も。と。
「同意!」