お題:試合のあとで。2006.6.18

HSK漢語水平考試、先程終了いたしました。
帰宅して揚げパンみたいなやつを、かじりつつPC打ってます。
気分は爽やか晴れやか超ご機嫌!ですが、出来は正直良くなかったのです。
(日本の学校でテスト時恒例の必死の謙遜合戦じゃなしに。)
自己流いいかげん中国語の欠点が顕著に・・・文法がさっぱり。
最後の読解は(まあ、そりゃ日本人ですから)余裕をかましていたら、裏
にあと1ページあるのに気がつかず、のんびりマークシートを美しく塗り
なおしていた大馬鹿者です。
残り五分といわれて気がついたときは腹がねじれる思いで、脂汗で鉛筆が
滑りながらデタラメに埋めました・・・この失態・・・こ、こんなんで日
本語教師・・・日本語能力テストのときに、よくもまぁしたり顔で「落ち
着いて!」などとアドバイスなんて・・・お恥ずかしい限りです。
そういえば、昨夜の試験前夜は、やたらと激励の電話を生徒達からたくさ
ん頂きましたが、嬉しい半面、関係ないおしゃべりを延々とする生徒達・
・・ううむ・・・文化の違いか・・・理解し難い。
しかし、最近、日本語をまったく知らない周囲の人々から、ちょくちょく
「以前より話しがわかるようになった」などとお褒めの言葉を頂くので、
まんざらテスト勉強が無駄ではなかったと思います。
ラジオの放送(健康、悩み事相談などをときどき聞く。)も、単語が増え
たお陰で、ちょっと分かりやすくなってきた実感が・・・!
やはり、日本語の出来る子達に囲まれて、ボンヤリ中国で暮らしているだ
けでは、まったく伸びてなかった中国語が、成り行き上とはいえ留学生活
に専念することで、固めて勉強できて自分の場合はよかったみたいですね。
こういう時期も必要だったのであろうと、上手い具合にまとめてもうすぐ
学期も終了ですな。
 試験の帰り道に、豆乳(特濃のお店があるので、必ずそこで買う。
値段が1元。よその店は5角だけど薄い。)を飲みながらボンヤリしていた
ら、まん丸で褐色の女の子がじっと私の顔を少し前から振り返って見ている
ので、なんとなく挨拶すると、「603でさっき試験を受けていたでしょう
?私も同じ教室だったのです。」とのことでした。
ベトナムの女の子で外国人の留学生クラスではなくて、正規の本科生として
学んでいるそうで、どうりで中国語も流暢なもの。
「テストどうだった?何が難しかった?」などテスト話でひと通り盛り上が
り、彼女の後ろの席で、カンニングがあったことを聞きました。
(そーいえば、終了間際に試験管の先生が鋭い声を放ってたけど、自分は失
態で焦りまくっていたので、何いってんだか気に留めてなかった。)
「私は自分の実力を測るためにテストを受けたの。そうでしょう?テストの
目的というのは、本来そのようなものでしょう?」と、
彼女は力強く言いました。
「うん。そう。そう。そう。今の自分の力を知る為。確かにそれがテストの
意味。私も同意します。」と答えると、彼女は満足満足という喜びの滲んだ
ような笑みを浮かべて「祝ni学習順利!」(←勉強がうまく行きますように。
)と言いながら、彼女は去って行きました。
私は元来、生まれてこの方スポーツというものが、何よりも苦手で嫌悪の対
象なので、試合のあとの爽やかな汗や、エールの交換など味わったことも(
この先味わうつもりも無い。)のですが、唐突にこれこそが、まさにそのよ
うな気持ちなのではないか?!と。結果はどうであれ、フェアに力を出し切
ったあと、互いを称え喜び合う。なんとなしに、この爽やかな感じは試合の
あとのエールの交換のようなものなのでは?!ピッチに吹く風、マウンドに
立ち仰ぐ青空とはこれでは?!と独りで悦に入り、汗を拭いつつ(実際蒸し
暑いから汗かいてるし。)爽やかな風に吹かれてる・・・つもり。
(矛盾する話ですが、スポーツはやりませんが、スポーツの記事を読むのが
何よりも大好きで、試合を見ないで泣きながら記事を読んでいます。いかし
たインタビューの言葉とか暗記する程。Wカップは特に選手の通称・あだ名を
読むだけで妙にドラマチックなものを感じて大興奮。今夜、日本VSクロアチ
ア選どうなりますかね。)
ともかく、何はともあれ勉強した甲斐がありました。ベトナムの女の子と、
テストの後に中国語でこんな話が出来たことに感謝!

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