4月8日(土)《北京の恋〜四郎探母》《地雷戦》《建国20周年国慶節》上映のお知らせ(現代中国映画上映会)

次回の上映会は4月8日(土)に、3作品を上映します。
上映作品は、2004年の前田知恵主演作《北京の恋〜四郎探母》、1962年の
抗日経典作《地雷戦》、1969年の《建国20周年国慶節》の3作品です。

上映会場は後楽園駅前の文京シビックセンター2Fにあるシビックホール(小ホー
ル)です。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。

現代中国映画上映会
mail: gentyuei@gentyuei.com
HP: http://www.gentyuei.com/

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★★★第534回現代中国映画上映会(定期上映会)★★★
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●上映作品:劇映画《北京の恋〜四郎探母》
       2004年/中国電影集團公司・電影頻道節目中心など共同出品
       35mm/カラー/ビスタサイズ/98分/日本語字幕スーパー
       原題◎秋雨(Autumnal Rains)
       言語◎標準中国語、日本語(一部)
       監督◎孫鉄(スン・ティエ)
       脚本◎薛曉路(シュエ・シァオルー)
       撮影◎孫明(スン・ミン)
       作曲◎黄小秋(ホァン・シァオチゥ)
       美術◎崔韌(ツイ・レン)
       主演◎靳東(ヂン・ドン)、前田知恵、張羗(ヂャン・ハン)
          畢彦君(ビー・イェンヂュィン)、楊立新(ヤン・リーシン)
          佚名(イーミン)、西川秀司、大串達人
      劇映画《地雷戦》
       1962年/八一電影制片厂 制作
       白黒/16mm/スタンダード/76分/日本語字幕スーパー
       原題◎地雷戦(The Warfare of Landmine)
       言語◎標準中国語
       監督◎唐英奇(タン・インチー)、徐達(シュィ・ダー)
          呉健海(ウー・ヂエンハイ)
       脚本◎柳其輝(リゥ・チーホィ)、屈鴻超(チュィ・ホンチャオ)
          陳广生(チェン・グァンシェン)
       撮影◎鄭治国(ヂェン・ヂーグォ)、柴森(チャイ・セン)
       美術◎麦一(マイ・イー)
       録音◎侯申康(ホウ・シェンカン)
       主演◎白大鈞(バイ・ダーヂュィン)、趙長瑞(ヂャオ・チャンルイ)
          呉健海(ウー・ヂエンハイ)、張杰(ヂャン・ヂエ)
          張漢蔭(ヂャン・ハンイン)、魯在蘊(ルー・ザイユィン)
          田芝侠(ティェン・ヂーシア)、楊雅琴(ヤン・ヤーチン)
          董元夫(ドン・ユェンフー)、徐福昌(シュィ・フーチャン)
          隋鴻祺(スイ・ホンチー)、林華亭(リン・ホァティン)
          牟長令(ムー・チャンリン)、王玉堯(ワン・ユィヤオ)
      記録映画《建国20周年国慶節》
       1969年/八一電影制片厂・中央新聞紀録電影制片厂 共同出品
       16mm/カラー/スタンダード/82分/日本語字幕スーパー
       原題◎慶祝偉大的中華人民共和国成立20周年
       言語◎標準中国語
       監督◎共同監督
       撮影◎中央新聞記録電影制片厂撮影隊
●上映日時:4月8日(土)    開場は各回開始の20分前、各回入替制
       午後2:00 《北京の恋〜四郎探母》
       午後4:20 《地雷戦》
       午後6:20 《建国20周年国慶節》
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
        (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www.gentyuei.com/civic.html
●会 場 費:1300円(会員=有効な会員証をお持ちの方)
      1600円(非会員=入会しない方、当日)
●入 会 金:700円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)
       ※同時入会(再入会)の方は会場費100円割引あり

※ご来場に当たり、ご予約や申し込みは不要です(受け付けていません)。
 直接会場へお越し下さい。先着順入場となります。


《北京の恋〜四郎探母》
 ネットで知り合った日本人を京劇学習者として受け入れる手はずを整えていた何
冀初(フー・ヂーチュ)は実際に会って驚いた。現れた日本人が橋本梔子(はしもと
しこ)という若い女性だったからだ。中国人風のハンドルネームを使っていたので
何さんは京劇を学びに来るのは男性だと信じ切っていた。何さんは徐妙春(シュィ
・ミアオチュン)のところに梔子を連れて行った。徐さんは京劇の演目の1つである
『四郎探母』を演じて見せた。
 何さんの息子・何鳴(フー・ミン)が商売を諦め京劇の世界に戻りたいと8年ぶり
に帰って来た。初めは拒んでいたが、やがて息子を受け入れる何さん。何鳴に興味
を持った梔子は彼に『四郎探母』をせがんだ。梔子の前で演じて見せてくれた何鳴
に彼女は好意を持った。梔子は妙春さんと何鳴に『四郎探母』を演じてほしいと思
った。梔子は何鳴を愛し始めていた。京劇団の団長は何鳴に『四郎探母』を演じる
よう指示した。何鳴の練習に付き合う梔子。何冀初は息子に京劇の心を教えた。
 旧正月を迎え、何さん親子や徐さんたちと餃子を作った梔子は、日本の祖父に電
話をかけた。“餃子”をいう言葉を聞いた祖父は言葉に詰まり、梔子に言えなかっ
た自分の話をメールで寄こした。それは過去の日中戦争時代に起こった“事件”の
ことだった。祖父は戦争中、兵士として華北に派遣された。そこで捕虜にされた女
性が殺され、自分を含めた兵士たちが“人肉餃子”として食べたというのだ。あま
りに衝撃的な話にその場が凍りついた。いたたまれなくなった梔子は置き手紙を残
し、何さん親子の元を去った。だが、徐さんは梔子は必ず戻ってくると言う。そこ
へ梔子の祖父からメールが入った。その内容は、何さんにとって“人肉餃子”の話
をも上回る衝撃的なものだった…。

 橋本梔子は、日本人として初めて北京電影学院表演科に進学しNHK中国語会話
も出演していた前田知恵が演じている。

《地雷戦》
 抗日戦争時期(1937-1945)の山東省東部地域。この地に侵攻した日本軍は黄(ホァ
ン)村を占領し陣地を築いた。隣の趙家庄(ヂャオヂアヂュァン)の村人たちは山に
逃げ、村は空っぽになった。日本軍が重装備なのに対し、村人の武器は手刀だけ。
普通なら勝ち目はなかった。しかし、この地に赴任した八路軍の雷(レイ)連長は村
人に諭した。それぞれの村は団結し、武器を持って闘争を堅持すれば自分の村を守
れる、そうすれば最後には敵を追い出せる、と。
 近郷の村々は民兵防衛組織を結成し、日本軍の動向を探った。その動きを察知し
て先回りし、道に地雷を埋設するのだ。巧妙な偽装も忘れなかった。地雷は多くの
日本軍を倒すことはできなかったが、攪乱させることはできた。敵がひるんだ隙に
武器を奪い次の攻撃に使うのだ。それを繰り返せば次第に武器が整ってくる。
 地雷にも爆薬にも限りがある。しかし、自分たちで地雷を作り、爆薬を調合すれ
ばその問題は解決される。民兵たちは自ら地雷の製作を始めた。さらに地雷の埋設
方法にも工夫を凝らし、より効果的な方法を編み出した。
 日本軍は地雷探査部隊を繰り出し次々に地雷を爆破してしまう。そんな日本軍に
民兵たちは臨機応変の遊撃戦法で対抗する。しかし、日本軍は麦を収穫中の村人
たちを捕虜にし、行軍の先頭を歩かせ地雷を踏ませて強行突破しようとする。八路
軍の支援を受けた民兵たちは、村人たちを取り戻し日本軍を撃破するため総攻撃に
出るのだった…。
 本作は、劇映画の形式をとりながら、広範な一般大衆に対し“地雷戦”のやり方
を周知するために作られた一種の“教育映画”である。文化大革命中はごく一部の
作品を除いて劇映画の上映が禁止されたが、その時期でも上映が可能だった数少な
い作品の一つとして知られる。
 毛沢東が唱えた“人民戦争”の概念を強く反映し、人民自らが武器を持ちゲリラ
戦で敵と戦う方法を周知するために作られたいくつかの作品の一つで、一般の娯楽
映画と違い巻頭に“教学片”という表記が見られる。本作では、地雷の設置方法な
どを細かく実演し、人民自らが武器を持って敵を打ち破る方法を教えている。

《建国20周年国慶節》
 1966年に突如始まった“文革”(文化大革命、正式名称は“プロレタリア文化大
革命”=“无产阶级文化大革命”)の混乱が一段落した1969年春に開かれた中国共
産党第九期全国代表大会で毛沢東の後継者として指名された林彪は、“毛主席の親
密な戦友”などとして共産党の実権を握った。2年後には今も謎が残る“林彪事件
を起こして墜死する林彪であるが、本作はこの年の国慶節で行われた林彪による記
念演説の全てや、それに引き続いて行われた国慶節の人民パレードを収録したカラ
ー記録映画である。今年で建国68周年を迎える中国だが、文革中に行われた48年前
の絶頂期の林彪の演説と国慶節式典の模様は歴史的にも非常に貴重な映像資料であ
る。
 この記録映画には“林彪事件”に連座して失脚した数々の政治家や毛沢東夫人の
江青の姿などが収められている。
 市民パレードに出てくる出し物や『人民公社は素晴らしい』『打倒アメリカ帝国
主義』『打倒社会帝国主義』『必ず台湾を解放する』などといった勇ましいスロー
ガンの数々は“文革”という時代を強く感じさせるものばかりである。
 モノクロ映画全盛の時期にあってオールカラーで撮影されたこの記録映画は国を
挙げて祝う建国20周年への気概を強く感じさせるものとなっている。


※上映会場において《北京の恋〜四郎探母》の中国版DVD《秋雨》(PAL、中
 文字幕)の特別割引販売があります。ただし、在庫が1つだけなので当日までに
 売れてしまった場合はご容赦下さい。
 また《地雷戦》《地道戦》の中国版DVD(NTSC、中英文字幕)を特別割引販
 売します。在庫はいずれも数個のみで、すでに中国国内で売り切れになっていま
 すのでお早めにどうぞ。
※上映作品のスチール写真などはHPをご覧下さい。
http://www.gentyuei.com/future.html#20170408

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