中国民間工芸品

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紙切細工

紙切細工は透かし彫り芸術の一つで、視覚の面から人に空間の感覚を与えます。材料は紙、金銀箔、木の皮、葉、布、皮などの薄いものです。切紙細工は中国で最も広く行われている民間芸術の一つで、長い歴史があります。古代の文献によれば、中国が紀元前6世紀に紙を作り始めて以来、薄い材料を透かし彫りにして作った工芸品は、すでに流行していたそうです。

影絵
「影絵」は影絵芝居と影絵芝居の人物(各場面の道具や景色を含む)の通称です。影絵は「灯影」とも呼ばれ、獣の皮あるいはボール紙で作った人形を白幕の後ろで操り、灯火を当てて幕上に投影し、ストーリを出演する民間の芝居を指します。また中国民間で広く伝えられる人形芝居の1つでもあります。影絵芝居は2千年前の前漢に誕生し、中国の陝西省から始まり、最も盛んになったのは清朝の河北でした。影絵芝居の誕生は世界中で最も早い声優の仕事の誕生でもありました。

鉄画
鉄画は「鉄花」とも言います。宋代に起源して、北宋で盛んになったと言われています。鉄画は、鉄線にした鉄で溶接の技術を用いて作られた美術品です。 中国画の水墨、筋道、構成に関する知識を手本にし、切り紙、木版画、レンガ彫りなどの伝統的な民間工芸の技術を取り入れて製作されています。その描線は、豪放かつ古風で、画面の明暗の対比が鮮明で立体感が醸し出される特徴を持っているため、古代の工芸美術品の中では一種独特の風合いを持っています。

コルク画
コルク画はコルク彫刻や木画とも呼ばれています。彫刻や作画で作った庶民的な彫刻工芸品です。福建省の福州市は主な生産地です。コルク画は脱胎漆器漆器製造法の一つで"脱胎"で作った漆器)、福州の寿山石彫とともに"榕城三絶"として知られています。コルク画は20世紀の初期に福州郊外出身の呉啓碁によって始まりました。  コルク画の題材には美しい山水の風景観や花や鳥、魚、虫などを表現するものが多いです。表現技法は立体彫刻、浮かし彫り、すかし彫りなどです。コルク画は色調が古めかしく素朴感があり、形は真に迫るものがあります。

貝彫
貝彫は、色とりどりの貝殻を材料とし、貝殻の形状や光沢、模様、そして色を巧みに活かし、整形、研磨、接着といった10以上の工程を経て作られる中国の伝統工芸品です。主に屏風、家具、建築物の装飾品として使われています。貝彫は貝殻の天然の美しさ、彫塑技法の素晴らしさ、中国画の格調の高さを兼ね備えています。 貝の殻は約5万年前の上洞人の頃からアクセサリーとして使われてきました。秦漢の時期には、職人は螺鈿の技法を生み出しました。螺鈿とは、貝殻の色合いや模様などを生かして、鳥、獣の図案を彫りだしてから、銅器、鏡、屏風、テーブル、椅子などの表面に嵌め込む装飾様式です。

磁彫
磁彫(磁器彫刻)はタングステン製の刀で素地となる磁器に花鳥などの紋様を刻む工芸品です。刻む内容は人物、花鳥、山水などがあります。 作品の構図は清新で、なめらかな線で人物の表情や所作が生き生きと描かれ、高貴さと稀少性でコレションとして大変人気があります。磁器は3000年余りの歴史を持っています。

根彫
根彫というのは木の根(木の身、竹の根など)を基にして、構想と芸術的な加工や処理を施して出来上がる人物、動物、器などの作品です。 根彫は自然的な美しさを有し、創造的な加工を通じてできる造形芸術です。根彫は時に、「根の芸術」あるいは「根芸」と称されています。それは根彫を作る時、根の天然の美を生かして、加工するのですが、人工的な部分が3割、残りの7割が天然の成分を使っているためこのように呼ばれます。

骨彫刻
骨彫刻は、通常牛、ラクダ、イカなどの動物の骨を原料として彫刻して磨いた物です。ある少数民族は、骨でさまざまな装身具、ペンダント、宗教儀式用の大型骨彫刻まで作ります。例えば、?族(ワ族、モン・クメール系少数民族の一つで、雲南省に居住します)の水牛の角、チベット族のヤクの骨彫刻お守りなどです。

核彫り
核彫は果物の実に彫刻をした芸術品のことです。桃や杏、オリーブや胡桃などの実を、人物や色々な動物などに彫りあげられた芸術品です。普通なら捨ててしまう不要な果物の実を、素晴らしい技術で芸術品にしてしまう芸術です。  中国の山東省や福建省広東省江蘇省などで盛んに作られています。

画像石
画像石とは宮殿・墓の前の祠堂(しどう)、墓室の壁や柱、お寺などの石に、さまざまな技法を用いて彫刻を施したもので中国の芸術品の一つになっています。 彫刻のしかたには陰刻(いんこく)と陽刻(ようこく)があります。陰刻は山東省肥城県孝里舗の孝堂山(こうどうさん)の祠堂、陽刻は山東省西部の紫雲山の麓にある武氏石室に施されているものが特に有名です。一般的に宮殿、墓などは儀式を執り行う所のため、画像石は祭祀にかかわる芸術品だと考えられています。

画像磚
画像磚(がぞうせん)というのは、まず下絵に煉瓦の型板を作り、粘土で造形し、そして彫刻、装飾してから、窯(れんがや陶器などを焼く場所)に入れて、焼成させたものです。 煉瓦は形により、方形煉瓦と条状煉瓦に分類できます。ほかに、中空煉瓦があります。唐代以降は、琉璃釉磚(釉薬を用いて発色させた磚)が出現します。画像磚は、画像磚石に対して煉瓦でつくられたもので、画像石と同様、主に墳墓の前の祠堂(しどう) 、墓室に彫刻します。煉瓦の表面に浮き彫りした、さまざまな画像があることで有名です。

角彫
角彫は主に牛の角、羊の角、ノロの角、鹿の角を材料として彫刻した様々な美しい日用品、精巧な工芸品です。中には刀の鞘、刀の柄、指ぬき、マッチ箱、タバコ入れ、茶の桶などもあり、いずれも精巧で上品な工芸品です。角彫は主にサイの角で彫刻した工芸品を指します。 明清時代に工芸技術の飛躍的な発展のため、彫刻技術が新たなピークに到達し、彫刻の材質もサイの角まで広がりました。その後20世紀に入ってからは、中国の角彫は牛の角の彫刻が主となりました。生産地は広西チワン族自治区の北海、黒龍江省ハルビン内モンゴル自治区の包頭、広東省の高州、湖南省の衡山などに広がっています。

煉瓦彫刻
煉瓦彫刻はレンガに人物、山水、草花などの模様を彫刻したもので、古い建築彫刻の中でとても貴重な芸術です。 煉瓦彫刻は主に寺の塔や墓室など、建物の部材や壁を飾ることに用いられますが、一般的にはレンガで刻み出した彫塑の工芸品を指します。

卵彫刻
卵彫刻は、この数年栄えてきた民間工芸品です。鳥類の卵の殻に絵を描いたり彫刻したりするもので、絵と彫刻を同時に描くものです。 卵彫刻の工芸品には、数種類ありますが、普通は、以下の二種類に分けられます。一種は、表面の色が少し深い鶏の卵の殻に、人物、山水、花、鳥などの図柄を彫刻してできたものです。見た目はデッサンを輪郭に描く絵に似ています。もう一種は、殻が少し厚いガチョウの卵やダチョウの卵を原料として、浮き彫りか透かし彫りのテクニックによって彫刻してできたものです。

木彫
木彫は彫刻の一種で、立体彫刻、根彫、レリーフの3種類に分かれます。木彫の素材は緻密で強靭な、歪まない木材が適しています。例えば、楠木、紫檀シ、コノテガシワ、銀杏、沈香マホガニーリュウガンの木など。木彫は立体彫刻、レリーフ、透かし彫りなどの技法があります。仕上げには、塗料で木の質感を保ったり、つやだしの仕上げをすることもあります。

石炭の黒玉彫り
黒玉は、ジェット(JET)とも言われ、アジア最大の人口鉱坑「撫順西露天炭鉱」の貴重な特産物です。通常の石炭よりも軽い特別な材料で、材質が硬く(硬度2.5?4度)、構造はきめ細かく全体が真っ黒に輝くので、「石炭の粋(石炭中の上品という意味)と呼ばれています。

微彫
微彫とは印材などの滑らかな石に肉眼でようやく見えるぐらいに小さな文字を彫ったもののことで、中国の伝統芸術の一つです。微彫は小さいものに字や絵を描いたり彫刻したりする時には筆の代わりに刀を使います。微彫は中国伝統美術品の中でも最も精密な工芸品です。象牙、竹や髪などに米のような彫刻する作品は顕微鏡や拡大鏡を使わなければ彫刻されたものを見ることができません。そのため、「絶技」と呼ばれています。彫刻されている部分の面積が小さいので達筆さと巧みな技巧が必要とされます。

牙彫
牙彫は動物の牙、主に象牙を用いた細工物のことです。牙彫は古く伝統的な芸術品であると同時に、中国庶民の工芸美術品でもあります。象牙彫はきめ細やかな材質を用い上品で精巧な彫刻芸術なので鑑賞家や収蔵家に好まれています。

竹彫刻
中国は最も早く竹製品を使用した国です。その中国で、竹彫(竹刻)は長い歴史を持ち、国の伝統的な芸術になっています。竹彫は竹製品を様々な模様で飾り文字を刻むものから、竹の根から各種の置物を作ったりするものまで様々です。この竹彫は222年の六朝時代から始まったと伝えられ、唐時代には多くの人から愛好されていました。その後、明や清の時代には、もっと盛んになりましたが、芸術的な表現が多様になり、様々な表現方法が現れてきました。その後、様々な独自の流派に分かれ中国の工芸や美術の伝統と歴史を築いています。

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