仕事探し

通訳は、自分が普通に話すのと、また違った部分の脳を使うように思う。
今、私は中国語を話す時は、よっぽど複雑な内容である場合を除いて、
中国語で考えて中国語で発話し、中国の夢は中国語で見る。
そんなときは寝言も中国語になっているらしい。
私の場合は簡単に言うと、脳が二つに分割されており、
日本語を話す時は日本語用の脳、中国語を話すときには中国語用の脳が
前後に入れ替わるような感じなのだ。
だから、日本語は日本語、
中国語は中国語で別の部分を使っている感じである。

だが通訳になると、
中国語と日本語の両方で内容を理解する必要があるので、
中国語用の脳と日本語用の脳が同時に機能しているイメージである。
そのため、通訳するときは、集中して聞き取り、
内容を整理しながら発話するので、
非常に疲れるのだ。
また日本語特有な曖昧な表現や、結論が最後に来る言い回しは、
本当に通訳泣かせである。
通訳しながら、
「だから、YES?NO? どっちよ?、答えを先に教えてよ???」と
思うことも多々ある。(が、先方にはなかなか言えない・・・)

あと、「じゃあ、これをハの字に並べて」とか、「コの字にして」、
とか言われても、

中国人、カタカナ知りませんから?、
せめてアルファベットで・・・・と思うが、
やっぱり、なかなか直接は言えない・・・。
コの字は”U型”などと、かろうじて言い換えることができるが、
ハの字は無理なので、
言葉で表現できない時や誤解を招きそうな場合は、
両手を(時には足も)活用して、
”こんな感じに?””とやっているので、
私は結構、オーバーアクションな通訳だと思う。

日本語は最後に??です、??ではありません、というように
最後まで聞かないと結論が分からない。
そのため、訳している途中で
「だ?か?ら?、結局Yesなのか、Noなのか?」と
途中で突っ込んでくるせっかちな中国人もいる。
また曖昧な表現をそのまま訳すと、「一体、何が言いたいんだ?
はっきり言ってくれ」と言われる場合もあったりと、
言語構成が違うので、ちょっとイラっとすることも多々ある。

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