四川大地震
メルマガ読者の皆様、ご無沙汰してます。
広州在住の日本語教師羊羹です。今回の大地震ですが、、、
広州と四川では、離れているので、地震発生のときは、私は買い物中でした
が、なんにもかんじませんでした。
生徒たちの話によると、１０階とか８階とかにいた人たちは、広州でも揺れを
感じたそうです。
ところで、今回、四川省出身の以前の生徒に、安否確認のメールをしたので
すが、その携帯メールの返信を（なので原文は中国語です）を、一部紹介し
たく思いました。私の日本語訳でご紹介します。
「あいかわらず元気だよ！先生、心配してくれてありがとう！家族も、みんな
何でもない。そう！本当にこれはすごい地震だ！でも、自分たちの地域では
そんなに酷い被害はなかった。今年は災難がなんて多いんだろう〜〜。
がんばろう！」
（↑覚えてる読者の方いますか？
以前、四川省のお土産として「豚の舌」をくれた生徒です。）
「こんにちは。心配してくれてありがとう！私の家は広安市だから、震源地と
は比較的に離れていて、影響はあまりなく、家族も友達もみんな大丈夫でし
た。でも、成都、錦陽、徳陽の方は酷い被害です。
どうぞ、先生も一緒に彼らの安全を祈ってください。」
「ありがとう先生！心配してくれて。大丈夫。問題ないです。四川の故郷の人
たちの分まで、私が替わって先生にありがとうといいたいです。
先生が中国で仕事をして毎日楽しく暮らせますように。感謝」
と、まあ、私が直接教えた生徒たちは、みんな無事だったのですが。。。
今夜のビジネスクラスの授業では、こんな話もありました。
クラスには、四川省の出身者はいないのですが、親戚や友達などはいます
か？とか、聞いたのです。
友達がいるという子も大丈夫だった、弟が重慶に出張してたから心配だった
けど、無事だったとか、ああ、よかったって感じだったのですが。。。
「私の部下は、新婚旅行で休暇を取って、四川省の九塞溝へバスツアーに
参加しました。連絡はありません。
予定なら、地震のときはバスがちょうど到着するので、大変と思います。
会社で、今日の朝、ミーティング前、黙祷しました。」
（↑この生徒は、日系大手企業の部長さんなんです）
一方で、以前教えたある生徒は、成都の大学院を受験して、失敗したので、
（良く出来る子で落ちるとは思えなかったんですけど）仕方がないから、広州
で働きながら再受験することになったので、先月末に、四川省から広州に来た
という。。。
う〜ん。。。運命の分かれ道っていうのは、わからないもんですね、、、
同僚の中国人先生の話。
「友達の親戚に、旦那さんがこちら（広州）で働いていて、奥さんと子供は四川
省にいる人がいるんですが、まだ連絡が取れないので、心配でしかたないら
しいんですが。。。」
こういう話↑は、きっと周りに多いんだと思います。広州の多くの工場では、何
百人単位で、四川省出身の出稼ぎの工員さんたちがいると聞きましたから。
昨日も今日も、ついつい明け方までニュースを見てしまいます。
ああ、もうすぐ夜が明けます。
なんていうか。。。遠く離れた広州で、直接被害もないのですが、現在、同じ中
国にいる者として、感じた部分で、お伝えできればと。
震源地の近くで、悲惨な情況を目にしたわけでもないので、日本でニュース見
ているのとほぼ同じような、中国は本当に広大な国なので、外国ぐらい遠い感
覚なんですが。。。
でも、もし、自分が教えてた生徒が、無事ではなかったら、今、こんな事を、書
いていられなかったろうなと思います。
犠牲者が何千でも何万でも、ただの数字になっていると、記号のようで、ひとり
ひとり人間で、家族があり、友達があり、そう思うと、なんとも。。。
そして、まったく友達や知り合いもいない国の大惨事だったら、あまり身近に感
じられないし、他人事も他人事の更に更にさらーに！他人事で、まったく想像も
できないだろうな。。。
大地震の発生を知って、一瞬さっと、血の気が引くような感覚というか、メール
の返信を見たときの安堵感とか（なぜか、怖くて直接電話できずにメールしたの
です）今回、改めてニュースに接する感じ方の違いを実感しました。
私にとって、こういう経験は、幸いにもこれまでの人生で初めてでした。
で。。。
もし、全ての人々が、多くの友人や身内が世界中にいたら？
必然的に、自分の国だけよければいいっていうんじゃなくなるので、世界が平和
に近づくのでは？
案外、でかすぎる話でもないって思うんですけども。
（ネットの世界は怖いので、↑こんなこと言わないほうがいいんでしょうけど、なんか、
本当にそんな気持ちが湧いているので、書かせていただきます。まあ、一庶民の独
り言なんで。）
少しでも犠牲者や被害が少なくなりますようにー。
犠牲者のご冥福をお祈りします。
（四川省の地震だけじゃなく、世界中の災害やいろいろな悲惨な情況に対しても）
