生徒さんの作文

広州で日本語教師をされている羊羹さんが
生徒さんの作文を送ってくれました
某日系大手企業のデザイナーでだそうで
仕事は英語で済むらしいのですが、
日本の出張者と自ら日本語でコミュニケーションしたくて
日本語の勉強をして一年半。
勉強熱心で、会話の上達も早く、
おしゃれで垢抜けているメガネの似合うイケメンなんだそうです。
その彼が書いた作文です

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2008-10-22
今年、姉は二十八歳で、四歳の娘の母ですが,
私と同じように、生活のため故郷を離れて外の省で働いています。
私の家は農家で、中国の北の小さい農村に住んでいます。
人間にとって、農業は一番大事です。
貧乏ですけど、生活は楽しかった。
うれしいことに、姉は小学校六年生のときに体育の特待生として選ばれたので、
県へ行って、ウェイトリフティングの練習を始めました。
優秀なので選抜されて、1年後には、市の体育局へ行きました。
そこで、勉強をしながら、ウェイトリフティングの練習をしました。
また1年後、省の体育局へ移動のチャンスがやって来たのですが、
私の学費にお金が必要なので、残念ですが、姉は運命を受け入れて家に帰りました。
私は学校で成績が第一位なので、市内で一番良い高中へ進学することになったのです。
しかし、その一方,姉は故郷を離れて遠い、何も知らない広東へ行きました。
それから、広東で三年間アルバイトをして、
私が大学入試に合格するまで働いて、帰って来ました。
綺麗だし、性格がいいし、そして、世の中のことを良く知っている姉は、
好きな人と結婚しました。
姉の結婚式のとき、残念なことに、
私は遠い大学で学期末テストをしていたので,結婚式に参加できなかった。
1年後、姉は可愛い女の子を産みました。
本当に、姉はいつも私をいろいろ世話してくれました。
子供の頃、美味しい食べ物は全部私に譲って,自分はたくさんの家事をしました。
そして、私の学費のせいで,自分の夢をあきらめて、学校を辞めて、早く社会に出ました。
さらに忘れられないことは、毎年わたしの誕生日とき、
どこでも、どんなに遠くにいても、プレゼントを贈ってくれることです。
こういうことがいっぱいあるので、
私も姉に、いつも心から感謝する気持ちがいっぱいあるのです。
それなのに私は「姉さん,ありがとうございます」と口で言うことがなく、
姉もこれを見ないですけど,ここで書きたい。

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この短い外国語(彼にとって)で書いた文章だけで
彼が生まれ育った環境や人となりが伝わってきて
私も胸が熱くなりました。

彼も私たちと同じように自分のことを知ってほしい存在でもあります。
小さい交流ですがとても大事なことだと改めて思います。
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