わが家の犬は世界一

メルマガで紹介した現代中国映画上映会の定期映画会で上映される「ka拉是条狗」を見に行きたいのですが、週末は浜名湖へ出かけるのでいけそうもありません。
実はka拉是条狗のDVDを別途頂いてはいるのですが、我が家のTVで観れないのと、海賊版を観るのは心理的抵抗もあって観ていません。やはり映画は劇場で観たい、と思っています。定期映画会はいい機会なのですが、私としては行けなくて残念です。
お近くのかたはぜひ見に行ってください。




★第403回現代中国映画上映会(定期上映会)★
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●上映作品:劇映画《わが家の犬は世界一
       2002年華誼兄弟太合影視投資有限公司制作
       35mm/カラー/ビスタサイズ/100分/日本語字幕スーパー
       原題◎ka拉是条狗
       監督・脚本◎路学長(ルー・シュエチャン)
       撮影◎張錫貴(ヂャン・シーグイ)
       美術◎霍廷霄(フォ・ティンシァオ)
       主演◎葛優(グー・ヨゥ)、丁嘉麗(ディン・ヂァリー)
          李勤勤(リー・チンチン)、李濱(リー・ピン)
          夏雨(シァ・ユィ)、馮小剛(フォン・シァオガン)
●上映日時:3月18日(土) 午後6:55〜 (開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
(文京区役所がある文京シビックセンター2F)
東京メトロ丸ノ内線南北線 後楽園駅 直結
都営地下鉄三田線大江戸線 春日駅 直結
地図: http://www.parkcity.ne.jp/~gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員)、1600円(非会員=当日)
●入 会 金:600円(同時入会可、有効期間1年)
年間フリーパス(8100円)もあります。

 1990年代半ば、衛生問題と狂犬病予防のため北京では無断で犬を飼うことを
禁止する指示が出された。合法的に飼うためには高額の登録料を払い、飼育許可を
得なければならない。しかし、庶民にはそんな金を捻出するのはほぼ不可能。結果
的に違法な飼い犬が蔓延し、対策として厳しい取り締まりが繰り広げられることに
なった。
 北京の下町に住む老二(ラオアル)は夜勤労働者。口うるさい妻や反抗的な息子よ
り自分に忠実な愛犬カーラがお気に入りだった。しかし、そのカーラは無登録犬。
おおっぴらにはできない。用心のため散歩は夜になってから行うのが常だった。そ
の日も夜遅くなってから妻がカーラを連れて散歩に出たが、運悪く取り締まりにあ
ってしまった。カーラは最寄りの公安に連れて行かれ、翌日の午後4時までに登録
料として5000元ものお金を支払わねば殺処分のためどこかへ運ばれてしまうと
いう。そのタイムリミットまで僅か18時間しかなかった。
翌朝、帰宅した老二は妻から事情を聞かされた。5000元といえば安月給の老
二にとっては莫大な金額。カーラを取り返すためにはそれを支払うかウラの手を使
うしか方法はない。老二は知人の楊麗(ヤン・リー)を尋ねた。カーラは楊麗の犬を
母親として生まれたからだった。彼女の持つ登録証を持って公安を訪ねた老二。そ
の登録証をカーラのものだと偽って犬を取り戻すつもりだったが、簡単に見破られ
追い返されてしまった。
 そうしているうちに老二の息子が喧嘩で相手の腕を骨折させたため警察に捕まっ
てしまう。時間がない中、保護者として出頭を求められる老二。
 妻がへそくりの1500元を出してきたが、それが元で夫婦喧嘩が始まってしま
う。そうしているうちにも時間は過ぎて行き、とうとうタイムリミットが来てしま
った。ケージに入れられたカーラは老二たちの目の前で車に乗せられ警察から運び
出されて行った。
 愛犬カーラが戻ってくることはないのだろうか…。

 大人気のハゲ俳優・葛優がカツラを被って出演したことでも話題になった愛犬ド
ラマである。人気監督の馮小剛が運転手役でゲスト出演し、若手の第一人者・夏雨
が警官に扮するなどサービス精神も旺盛だ。
 監督の路学長は中国第6世代監督の秘蔵っ子。本作は彼の第3作。初監督作《長
大成人》(1996)には田壮壮(ティェン・チュァンチュァン)が特別出演するなど大い
に話題になった。最新作は昨年出来上がったばかりの《租期》。
愛犬カーラをめぐる物語は戌年の今年、イチオシの一作です!


作品のスチール写真などは次をご覧下さい。

http://www.parkcity.ne.jp/~gentyuei/future.htm

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