懲罰より原因追求

ニュースで、日本航空では、重大なミスでない場合
操縦士に懲戒処分を科さず、原因解明を優先する方針に転換したと
JL当該責任者のコメントを紹介していました。

責任追及、処分を優先すると、
操縦士など関係者がどうしても自己保身の弁明をはかり、
ミスの原因解明が遅れてしまうからだということです。

もちろん重大事故の場合は、社内処分のみならず、
社会的制裁、刑事や民事責任が生じるのは従来どおりです。

「企業として甘い」とか
「懲罰せずということでないと、
本当のことを言わないとはモラルが低い」など、
種々、批判されるかも。

ですが、いざ重大事故が起きたらさらに大きな非難に
さらされるリスクを背負いつつ、
リストラ以外の能動的な方針が出てきたことについて、
私は肯定的に評価したいと思います。
1件も重大事故が起きないことを心から祈ります。

おりしも福知山線脱線事故から1年。
この事故も懲罰のプレッシャーが招いた事故という
側面があるでしょう。



こじつけかもしれませんが、
社会全体の諸問題も厳罰より原因の解明と除去を優先すればなあ。。と思います。