先週は久しぶりに映画のはしごをしました。

ドキュメンタリーとセミドキュメンタリーの2作です
四川のうた」(原題は「二十四城市」)http://www.bitters.co.jp/shisen/
は閉鎖する工場の労働者へのインタビューを描くもので、
実際の労働者(実)と俳優(虚)取り混ぜた独特な切り口です。
工場は軍需工場で、労働者の忠誠心やコミュニティでの思い出が語られ、
興味深かったです。ジャ・ジャンクー監督は廃墟をよく描いていると思い
ますが私も廃墟にひかれるところがあります(苦笑)
軍需工場といっても社員がおどろおどろしいわけがなく、コーラスやスポーツ
などで交流を深めたりしているさまは、日本のかつての多くの企業とさほど
変わりない面もあるなという印象を持ちました。

もう1つは日本映画ですが「嗚呼 満蒙開拓団http://www.jiyu-kobo.com/
敗戦で置き去りにされた満州移民体験者へのインタビューを軸にした
ドキュメンタリーです。改めて日本の近現代史を考えさせられました。
このような映画を観ていると、誰もが自分の人生を生きているという当たり前の
事実を強く認識させられますね。優れた作品にはそんな力があります。

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/