新たな負債

おとといの飲み会でマイレージ国際会計基準では負債になるという話をちょこっと聞きました

不勉強でしたので調べてみると、6月12日日本経済新聞朝刊の記事に、ポイントやマイレージの会計処理が国際会計基準の適用で厳格になるとありました。
税理士発行の機関誌によると、ポイントやマイレージ等の会計処理方法として、1 ポイントを発行したその時点で費用として処理する方法。2 ポイントが使われた時点で費用処理するとともに、期末に使われていないポイント残高に対し、引当金を計上するというやり方。3 ポイントが使われた時点で費用処理をするが、1と違い引当金を計上しない、という方法があるようです。
記事によればつまり、従来?が一般的だったのですが1に移行するということのようです。さらに同記事によると、既に国際会計基準を適用している欧州などの航空会社では、多額のマイレージ関連負債を計上したことにより、大幅な業績悪化につながったと指摘されています。マイレージ使用にかかる費用を見積もって引当処理する方法が一般的だったものが、新しい国際会計基準適用により、マイレージ発行時にその分を売上から控除、負債(企業が将来返済する義務)として計上されるとのこと。つまり、マイレージはその発行額100%が負債として計上されるようになったというわけです。
また、いくつかの会計関係のブログによると、JALはマイル発行時に発行分を費用計上(販管費)を計上するとともに履行義務分を債務で計上していますが、ANAはマイル発行時には処理を行わず、期末時点の未使用マイルのうち将来使用されると認められる部分を引当処理(費用処理)されているとのことです。
確かに株主に送られてくる2社の財務諸表にはマイレージが負債として開示されていないようですね。
国際会計基準が適用されるとマイルは使用されるか有効期限が切れるまで収益計上できなくなります。導入初年度は収益の減少要因ともなりますし、ただでさえ負債の大きいJALに新たな巨額負債が発生(飲み会では600億円?だったかな?という数字が出ていましたがソースは不明)することになる、ということのようです。

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