HACHIを観て思い出す

先日、HACHI 約束の犬という映画を観て、秋田犬のりりしさと映画でのけなげな演技?に感動しました。今では柴犬も飼(現在は実家にいますが)っているものの、かつては犬嫌いでした。
小学4年、母に連れられて外出したとき。 車の往来が多く排気ガス濛々のバス通りでなく裏道を歩いていましたが、何を考えてのことかはよく覚えていませんが、今歩いている場所の位置関係を確認しようとして近くの材木置き場に入り込みました。材木置き場の奥の崖のところまで歩くと眼下には生協があり私はそこが家から駅までの半分くらいであることを認識しました。
と、そのとき。
大きな白い秋田犬が突然飛び掛ってきました。材木の陰に隠れていたようで気づかなかったのです。よく見ると、長いロープにつながれているようです。 逃げなければと思いますが、腿を完全にくわえていて逃げられません。手でバンバン叩きましたが今度は手に噛み付いてきます。「やめろー」などと言いながら、のど元を噛まれないように防御するのが精一杯でした。
なかなか私が戻ってこないので探しに来た母が血相変えて飛び込んできて、買い物籠で犬をボコボコたたきました。私は材木置き場の奥の崖(3mありました)から飛び降りて脱出。そのまま母と病院に行きました。私は血まみれ。かまれた右腕から筋肉が露出しているような状態でしたので、道行く人は皆ぎょっと立ち止まりました。走って走ってたどり着いたのは、私が生まれた病院でした。
私は病院の玄関で「がいかあるの?」とつぶやいたそうです。(もちろん「げか」の間違い) 生まれた病院にケガを治すお医者さんがいるのか?と疑問に思ったわけですが、その病院は総合病院でした。さっそく手術。 部分麻酔ですから、縫っているところを見学しながらです。どのくらいの時間だったかは覚えていません。 たぶんかなり痛かったのですが、お医者さんやら看護婦さんやらが「我慢強いね」などとおだてるので弱音も吐けず、ひたすら忍の字でした。結局右腕右腿を合計36針縫いました。(この話は朝、書くことがないときにまた書きます。本当はインフルエンザが心配なのですが・・・・)

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