北京で中医学を勉強する 3

私は中国語が全く話すことができないので、最初一番レベルの低いクラスでした。このクラスには、日本人、韓国人、インドネシア人、タイ人のクラスメートがいましたが、中国語ができないため皆英語で会話していました。中国語は「こんにちは、さよなら、どこに行くの」いう程度。私はいつも日本人の友達と行動していました。中国語を話す事のできる友達がいたので、その人に頼っていたのです。しかし勉強を進めるに連れて、クラスがあがっていき、クラスメートとの行動が増えていきました。
学校ではずっと、二人部屋でした。どこの国のどんな人がルームメートになるか全く分かりません。幸い自分は良い人に恵まれ楽しく過ごすことができましたが、お互いに、目に見えない気配りがあったからだと思います。時には、いやな事もありました。しかしそこは二人部屋。もしいやなことがあって私が怒った場合、逆にルームメートが怒った場合、その後の気まずさを考えたら、やはり我慢してしまいます。
私の後のルームメートだった香港人は、以前ルームメートとうまくいかず、やむを得ず、部屋を変わったと言っていました。原因は寝る時間の違いなどささいなことです。彼が、私とルームメートになった時に、また以前と同じような問題が出るのではないかと心配していたようです。でも、お互いに寝る時間が遅かったし、それ以外の問題もなく、よかったと最後に別れるときに話していました。私も同感です。
言葉の学校を八ヶ月終わったところで、中医に移りました。ここの授業は、午前中、病院で患者さんを治療などをする、要するに病院実習、午後は教室で理論の学習。その繰り返しです。私のクラスは高級班(研修生班)なので、皆一度は、中医学を学んだことのある人です。クラスメートは、ドイツ人二人、アメリカ人一人、ブラジル人一人、イタリア系中国人一人、そして私です。私以外は、皆医者です。私たちは、午後の授業は、みんなと一緒に講義を受けるのですが、午前中は、別々の病院で実習をしています(つづく)。

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