電話が比較的苦手

商売をしていてこんなこと言うのもおかしいのですが、私は電話をかけたり受けたり,特に初めての方からの電話は苦手で、開業して数年はそれが葛藤となっていました。学生のころまではそれほど苦手でもなかった(携帯もない時代で煩わしいこともなかったのですが)ので、社会人最初の職場で昼夜休日かまわず鳴るポケベルや泊まり番の真夜中にかかってくる匿名,無言または「自称上顧客」からの長い電話に悩まされた経験がその遠因となっているようです。一方で、敵や高飛車な相手には強気に対処すべしというその会社時代の「常識」が染みついていて,不機嫌なときなど時折ぞんざいな対応という形で現れるので、まるで二重人格です。勿論,そんなことを言ってたら商売になりませんし、開業当初はwebに携帯番号も掲載していました。「掲載していました」と書いたとおり、いまは削除しています。夜中や休日にかかってくる(誰だかわからない相手からの)価格や明日行けるかなどの問い合わせは精神衛生上よろしくないし、対応を試みても(相手はあちこちに聞いているので)結果として受注につながる可能性が低いということもわかったので,勝手ながら時間外に関しては「緊急事態」を自分の中で勝手に規定し,その定義に外れる電話はe-mailかFAXにしてもらって,それがために音沙汰が無くなる人のことは忘れる、と割り切ることにしました。ただ、緊急というものはあるので取引成立時のメールには携帯番号もこっそり入れています。そんな私の性格を知って、時々「社会訓練ですよ」と電話をかけてくる顧客もいますが(笑)最近は突如かかってくる電話は減り、開業数年のそうした葛藤は少なくなっていて、むしろもうちょっと話したほうがいいんじゃないかと思うことも増えてきました。
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