小さな村の小さなダンサー

文革時、江青影響下の北京舞踊学院で学び、後にアメリカに亡命、ヒューストン・バレエ、オーストラリア・バレエで活躍した中国人ダンサー李存信(Li/ Cunxin)の自伝「Mao's last dancer」の映画化です。前半の物語は李が米国に到着するところから始まり、異文化との出会いを挿みつつ、山東省の村から北京舞踏学校の研修生の選抜試験を受けさせられ合格、当初は習得が遅れがちでしたがやがて老師たちに認められて米国へ短期留学するまでを描いています。後半は米国での成功とダンサー・エリザベスとの恋愛結婚、亡命を経て更なる大成功を収めていく様子が描かれています。バレエのことはさっぱりわからないのですが、中国の現代史を背景にした映画という先入観を忘れさせるくらいバレエシーンが美しく、李存信を演じた、自らも英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団プリンシパルとして活躍する曹馳(ツアオ・チー)の舞の躍動感に圧倒されました。(銀座、渋谷などで上映。大阪、愛知でも公開)
(6日の日記は休みます。しごとは通常通りです)
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