無題

裁判員裁判でまた死刑判決が出ました。私は死刑制度はあくまでやむを得ぬ過渡期的なものでそれを撤廃できる社会にするために万人が努力すべき、それが人間の進歩というもの、と長年考えてきましたが、そのような思いが根底にあると気がふさぐニュースばかりです。事件の実相が自分の価値観以上に残虐に感じられ、遺族の峻烈な感情に接していくうち、加害者への感情が厳しくなる。私も多少そういう現場で仕事したこともあるので経験的に理解できます。でも、こうやってタガが外れたように死刑判決が出ると、そのうち2名以上は自動的に死刑+悪しき事情があれば1名でも適用可能、などという国民基準が定着してしまう、と危惧しています。
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