再会の食卓(原題:団圓(APART TOGETHER))

上海で暮らす玉娥のもとに届いた一通の手紙。そこには、かつて生き別れた夫・燕生が40数年ぶりに台湾から帰ってくると記されていた。しかし、玉娥にはすでに新しい家族がいた。夫・善民、燕生との息子である長男・建国、二人の娘、娘婿、そして二人の孫──慎ましくも平穏に暮らす一家にとって燕生の来訪は驚き以外の何物でもなかった(ここまであらすじ)

これまでの中国映画と同様に家族の食卓が大きな意味を持つのですが、発展著しい上海の新旧を象徴するかのような現代的な孫娘が物語の要所要所で俯瞰カメラの役割を果たしているのが面白い点です。ネタバレにもなりますが最後に3人がそれぞれ結論を出し、呪縛から解放されたかのように吟じる場面は秀逸です。滋味深い映画でした(有楽町 シャンテシネにて)
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