中華義荘

横浜を散歩してきました。根岸元競馬場と米軍住宅のあたりに華僑の墓地、『中華義荘』(地元では南京墓地と呼んでいます)も訪問させてもらいました。
もともとはこの地で不帰の客となった華僑の一時的な安置所として、中国人の居住地から離れたこの高台にできたのですが、故国の混乱や震災、戦争などでやがて船で棺を運ぶ慣習がなくなったそうです。管理をしているおじさんに(時間ぎりぎりでごめんなさい)お聞きしたところ、両側に「慈雲照五嶽」・「佛像寄扶桑」と書かれた聯が掛けられている「地蔵王廟」は、清の光緒帝の時代(明治25年)に中国から建材を運んできて建設されたとのこと。本尊の地蔵菩薩は広東から持ってきたもの。大震災や空襲にも倒壊せず。大陸の大地震では学校の倒壊が問題になっていましたが、実際は技術はあるのですね。いまは華僑が祖先に会う場所として大事なよりどころになっているようです。こんにちの横浜の繁栄は彼らの存在抜きに考えられませんが、南区生まれの私も高校生のときに友人と一度来たきりでした。
市内に残る最古の近代建築として、平成2(1990)年市有形文化財(建造物)に指定。

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