黒竜江省の民唄 無形文化遺産に登録

11月24日、インドネシアのバリ島で開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の委員会会議で、新たに9項目が無形文化遺産に認定され、そのひとつに、中国黒竜江省少数民族である赫哲(ホジェン)族の口頭伝承英雄叙事詩「伊瑪堪(イバカン)」が選ばれました。

無形文化遺産とは、今日、私たちが努力して保護しようとしても、絶滅が危惧される文化遺産のことです。

赫哲(ホジェン)族(赫哲は中国語で「川の下流」、「東方」を意味します)は中国東北地区に古くから住む、中国北方唯一の漁労採集を主とする少数民族です。日常生活では自民族の言語−赫哲語を使っていますが、漢族の文字と言葉も通じます。2001年のデータによれば、人口がわずか4600人と、人口が最小の少数民族の一つです。

伊瑪堪は、赫哲族の中で代々謡われた叙事詩で、清代末にすでに出現していました。口頭で謡われ、唄が添えられていますが、音楽による伴奏はついていません。代々先祖から伝えられてきた作品は50部もあり、内容は部族戦争、民族の栄えと衰え、領土統一、英雄譚、純粋の愛、宗教と多岐に渡り、アジアの原始言語の活きた化石とも称されています。
情報提供 Ara china
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