2001年のＱ＆Ａ
2001年にメルマガに書いた業務に関するＱ＆Ａです。ちょっと懐かしいですね。やや勢いで書いている個所もありますが基本的な考え方は変わっていません。初心をわすれないように掲載してみます。
Ｑ＆Ａ（注意：2001年に書いたもので現在とは状況が異なります）
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今月は皆さん（お客さん，メルマガの読者，検索などで弊社ＨＰをご覧になった方）か
らのいくつかあった問い合わせについて、そのやりとりと注釈を紹介します。弊社の業
務への理解の一助になれば幸いです。
（この項目のML等への転載はご遠慮ください）
Ｑ:中国に年に何度も観光で行くのだが，マルチビザは取れないのか？他の代理店では
「目的は関係ない」といわれたが。
回答：現在マルチビザについては１年有効のものと半年有効のものがあり、いずれも業
務目的です。分類上もF（業務）とL（観光）に分けられています。弊社では大部分が商
業活動によるもので、他に学術交流，学術調査，国際交流などの目的で取得されてお
り、訪問先を申告いただいています。単に観光のみですと要件に該当しないことになり
ます。
注釈と雑感：つまり申請者がどこに何しに行くか，申請の段階で代理店側がある程度身
分保証しているようなものなのです。実際の手続きは申請書に記入して提出するだけで
すから、代理店さんが融通を利かせばそれなりのことはできるでしょう。ただ、その申
請者がどんな方で中国に何しにいくのか把握できないと，弊社としてはお断りせざる得
ないということになります。ですので、初めて上記ビザ申請される方からは名刺を預か
るようにしていますし、訪問先も必ずお聞きしています。特に面倒な手続き無く申請で
きているケースはその代理店さんが長年のつきあいや社会的地位等で申請者を信頼して
いるのでしょう。逆に初対面や電話のやりとりだけで，渡航目的は関係なく申請できま
すなどという代理店さんには要注意だと思います。
Ｑ:代金の支払いをカードで行いたいです。
回答：カードでの決済は行っていません。銀行や郵便局振込，または現金書留のみと
なっています。
注釈と雑感：カードでの決済では、カード会社に対して弊社から一定の手数料を払いま
す。現時点ではその手数料を支払うと利益がまったく出ないどころか，春から秋にかけ
ての航空券単価ですと赤字となってしまいます。ですので、現時点での検討はしていま
せん。カード会社と航空会社の提携によるマイレージとのからみで，一定の需要があれ
ば導入を検討しますが、その場合手数料を価格に上乗せしないと難しいと思います。弊
社では中国系の航空会社を利用される方が多いので，中国系航空会社のマイレージシス
テムが充実しないと需要は少ないという印象は持っています。
Ｑ:代金は後払いにしたい
回答：弊社では発券時までのお支払いをお願いしております。
注釈と雑感：航空券は発券時点で同時に仕入れます。弊社から航空会社なり発券してく
れる代理店なりへの支払いは同時に完了させます。この業界の取引の前提です。で、後
払いを認めるとどうなるかというと，弊社の規模では売掛金が資本金を超えるケースも
想定されます。これでは資金繰りが苦しくなりますし，経費の捻出もできなくなりま
す。また、万が一１件の未払いが発生したとして、それを補填するために何十枚も売ら
ないといけません。そうすると知らず知らず強引な姿勢にならざる得なくなり，結局は
正常な支払いをされているお客さんに迷惑をかけることになると思います。この点は融
通より回収が重要と考えておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
Ｑ:申し訳ないのですがキャンセルしたいです。支払い期限は明日ですがキャンセル料は
かかりますか？
回答：発券前ならかかりません。
注釈と雑感：前述の経過（入金があるまで発券しない）で発券しますので、仕入れ方に
支払いが発生（発券）するまではキャンセル料はかかりません。
キャンセル自体は仕方ないことです。
弊社が困るのは，キャンセルの意思があるのに，上記のような連絡もないことです。
期限が来ても入金がなければ原則として記録を落としてしまいますが，お客さんの中に
は行くつもりでいるのに，忙しかったり，パソコンが壊れたり？，忘れてたりするケー
スもあります。弊社とすれば判断に迷うので、できるだけ引き延ばすようにしていま
す。
そういうやむを得ないケースもあるなかで、キャンセルの意思があるのに弊社に連絡し
てこない人がいます。中には携帯でも連絡の取れなくなることもあります。日本人でも
中国人でも関係なく，１ヶ月に１、２回はこのようなケースがあります。行動予定も狂
いますし、仕入れ方ともやりとりしなければならないし，率直に言ってとても困りま
す。
ですので、キャンセルの連絡は必ず発生時点でお願いします。また、行けるか行けない
か雲行きが怪しくなってきた方もご連絡お願いします。弊社としても残念ながら行けな
い方から代金を頂くのは本意ではございませんので、できるだけ期限を引き延ばす等相
談に応じます。
Ｑ：アドレスのみの質問では回答してくれないのですか？
回答：基本的に記名のある方のみ回答しています。
注釈と雑感：航空券はお名前いただけないと購入できないものです。弊社としては会社
の名称，所在地，代表者の経歴は公開しています。また、経験上記名のない方に回答し
てもその後の反応は無いことが多いです。
もちろん、単に弊社の注意書きを見ないで真剣に問い合わせ頂くこともあります。文面
で判断できますので，その場合は回答しています。
とにかく拙速でも早く回答することを旨としています。
忙しい時期など時折つっけんどんな回答をしてしまうこともあります。自分でも後悔す
ることがあるので気を付けていますが，不快に感じられたら申し訳ないことだと思って
います。
私自身の個人の原体験から匿名は嫌いです。最初にいた会社（新聞社）では昼夜問わず
匿名の自称読者から長々と苦情の電話が来たり（名前を聞くと，言う必要がないと反駁
されます），爆発物を置いたりする人がいたので、不特定多数に身をさらすのは緊張感
を伴うことや、自分は責任をとらず他者を攻撃したい人が一定数存在するということが
身にしみています。匿名でなければその社会的意義が達成されないというようなことな
らともかく、航空券の問い合わせ程度のことにそれほどの社会的意義はないと思いま
す。
Ｑ：１次ビザを申請したら簡易書留で返ってきた。余った切手を返して欲しい
回答：返却します
注釈と雑感：大ざっぱで申し訳ありません。要請有れば返却します。送料を510円として
いるのは単に統一したいからです。もし２冊なら510円超えますし，１冊なら簡易書留に
すれば510円に達しないかも知れません。１冊でもパスポートカバーがついてたり，増補
があったり，中国ビザのシールも何度も渡航されると重くなってきます。到底分類が不
可能なので１冊でも４冊でも統一して510円ということにしています。500円でも同じよ
うに任務は遂行します。簡易なら440円で良いと判断されればそれで遂行いたします。
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