中国の銀行編その3

さて、話が逸れまくっているが、本題の”銀行”に戻ろう。

この工商銀行は、キャッシュカードを作ると全国のATMで引き出せるので
そこが人気の秘訣らしい。
通帳で引き出したい場合は、「市内限定」のようだが、キャッシュカードなら
全国津々浦々で、問題なく利用できる。
工商銀行のATMはあちこちにあり、夜10時ころまで開いている所もあったりと、
(中国基準で考えると)かなり便利。
そして、このキャッシュカードが意外に優れもので、デパートや大手スーパー
などでキャッシュレスで買い物ができるのだ。
インターネットショッピングにも使えるし、電話を使って公共料金の支払いも
できるらしい。(これはまだやったことがないが)
日本の友人に得意気に話したら、「デビットカードみたいなモノだね」と
あっさり言われてしまった。
どうやら日本を離れて数年間、すっかり浦島太郎になっているらしい。

ちなみにこのカード、ATMやショッピングでの明細書には残高が記載されない。
銀行にも記帳マシンなどはないので、時々窓口へ行ってお金を下ろさないと
出納や残金が把握できないので、ここが唯一のウイークポイントであると思う。

ともかく、外国人でもパスポートを持っていけば簡単に口座が開設できるし、
ひとたび開設してしまえば、出し入れが簡単なので、お勧めの一品である。

まぁ、簡単に口座が開設できる、と言っても、やはり語学は必須であるから、
言うほど簡単ではないかもしれない。
手続き上は、とても簡単ではあるが・・・。
もし語学に自信のない方は、誰がに手伝ってもらうことをお勧めする。

中国語では、口座開設を”開戸”という。
まず、銀行内においてある、儲蓄存款凭証という紙の表に、
名前と、住所、電話番号、最初に入金する額を記入して、
裏に名前、身分証明書番号(パスポートナンバー)を記入して、
窓口でその紙とパスポート、入金するお金を渡して
「我要開戸」というと、(もしくは筆談)通帳を作ってくれる。
もし日本円とドルと人民元と、3種類を積みたい場合は、3枚それぞれに記入。
マルチ紙幣の口座もつくれる。

用紙への記入は、もちろん中国語だが、漢字なので、まぁ、問題ないだろう。

住所や電話番号は適当で良い(たぶん)。
確認されないので、書いてあれば良いようだ。

この用紙のところに、期間を選ぶ場所があるので
普通預金であれば、活期というところに、チェック。

通帳のパスワードは4桁か6桁を自分で入力・設定する。
これで、記入に不備がなければ、その場で通帳をくれる。
そのときに、我要ka(3声)というと、申請書類をくれるので、
(カード、カードと言いながら、ジェスチャーでも、たぶん通じる)
今度は、それに、通帳番号や、住所と電話番号、名前、
身分証明書番号(パスポートナンバーで可)を記入。
また、窓口に並び、パスワードを入力して設定すると(6桁)、
その場でカードを発行してくれる、という手順である。
                         (銀行編つづく)

(*2002年当時の内容です)
http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/