プロローグ

西藏。
この言葉を聞くと、私達は何とも言えず苦しいような、せつないような、
まるでハートを”ギュッ”とわしづかみされたかのような気分になって
しまうのは何故だろう・・・。

それは決して、高山病にかかった訳でも、現実に行われている鳥葬に
恐れおののいた訳でもなく、今から12年前、あの民族学院で私達は初めて
出会い、共に暮らし、その毎日の生活の中に欠かす事が出来なかった
個性的な中国人・少数民族達との出会いと思い出がそうさせるのである。

チベットに行きたい。
あの子達にもう一度会いたい。

あんなに明るくて、楽しくて、元気で、大酒飲みで、暖かい人間を育てる
チベットというところを見てみたい。
     
そんな思いをずっと抱き続け、ようやく実現させたこの夏。
憧れの地、西藏行。
これはそんな内容のレポートです。
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