【中国旅行 常識・非常識 飯店編】

飯店…日本語では中華食堂をイメージするが、中国語ではホテルの意味だ。
横浜中華街で北京飯店といえば老舗の北京料理レストランだが、北京の北京飯店
長安街にある北京を代表する老舗ホテルだ。それ以外にも、「賓館」「大酒店」
「酒店」など全てホテルの意味だ。外国人にはあまり縁がないが、「旅館「旅社」
「招待所」も宿泊施設である。ただし、「飯店」「大酒店」「酒店」はレストラン
を指すこともある。普通、大きなホテルにはレストランが付いているので、
食事目的の時は間違えても用をなすが、宿を探している時にレストランに入ると
ちと困る…。
 中国で外国人旅行者が宿泊できるのは「渉外」飯店である。
その意味は、「外国人と係わるホテル」である。一般に3星以上のホテルは
「渉外」だが、それ以下のホテルでも「渉外」のところはある。
ふつう「渉外旅游定点単位」と記されたプレートがある。
世界各都市の時計をカウンターに飾ってあっても、外国人の泊まれないホテルは
たくさんある。
以前は、外国人の宿泊に関して「渉外」であるかないかはかなり厳密に問われた
が、近年は随分適当になった。「渉外」でないホテルでも外国人を泊めてくれる
ことが多い。ただし、原則的には今でもルール違反なので、その様なホテルに泊
まることは積極的にはお勧めしない。が、高くて汚い「渉外」飯店がある一方、
安くて清潔な非「渉外」飯店があるのも事実だし、田舎に行けば旅社しかない
こともある(他にどこに泊まれというのか…)。
ビザの延長などで宿泊先を公安局に届ける必要がある場合は、「渉外」飯店に
宿泊しておかなければならない。そうでないと「渉外」飯店に引越しを余儀なく
されるだけでなく、泊めた側のホテルもお咎めを受けることになる。
 あえて非「渉外」ホテルに泊まる際には、ホテル内では中国語で対応する・
事件がおきた時は全て自分で責任をとる・ホテルに迷惑をかけない、これらの
心積りをもって泊まるべきだろう。
(2002年当時の内容です)
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