雲南へ来て九日目

香格里拉(シャングリラ)滞在六日目のきょうはいよいよ帰国の日です。
早朝6時前に起床すると外はまだ真っ暗。陳さんにいただいたクラッカーと昨日
買ったバナナを朝食代わりにし、テレビを見ながら身支度を済ませると、
ちょうどフロントからタシさん到着を知らせる電話が入りました。

荷物を抱えてロビーに下りてみると、「すぐ戻ってくる」と伝言を残して出かけ
た後。そろそろ明るくなってきてもよさそうなものなのにと思いながら外を覗い
てみればなんと雨が降っています。昨日はあれほど晴れ上がっていたのに…、
高原のお天気はほんとうに気まぐれです。

十五分ほどしてタシさんが息をはずませながら戻ってきました。
まだ航空券を予約していない陳さんのために手配してきたらしいのです。

交通飯店を出発したのは6時50分、途中、空港への道筋にある千湖賓館で陳さん
を拾い、霧にかすむ北鶏寺の丘の麓をぐるりと回って広い舗装道路を直進する
と、目の前にモダンな近代建築が現れます。市内中心部から車で十分ほどの距離
にあるこの香格里拉空港は1999年5月に開港、ここから空路ラサへ飛ぶことも
できるそうです。

離陸予定時刻は8時10分、すでに一時間前なのでさっそくチェックインをすませ、
名残を惜しみつつタシさんとお別れの握手を交わし、出発ロビーへ向かいました。

だだっ広い空間はすでに出発を待つ乗客でいっぱい。
霧のために到着便に遅れが出ているのでしょう。それでも相次いで二便が着陸
したので、多少の霧なら離発着に影響はないようです。
昆明往き雲南航空3Q4988便はどうやら昆明を離陸するのが遅れているらしく、
先の二便が離陸した後もなかなか到着アナウンスがありません。
その間、待合室にある売店香格里拉の写真集(48元)を買いました。
空港内といえども書籍は定価販売、以前に比べると装丁や印刷など格段によく
なっています。
http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/