上海と横浜 波濤をこえて

きのうは県庁へ住所移転届けに行きましたが、近くの横浜開港資料館で、上海と横浜のつながりを追った企画展「上海と横浜 波濤をこえて」が開かれていたので寄ってきました。
横浜と上海はともに開港都市として、外国人が暮らす居留地(上海では租界)を中心に発展しましたが、今回の展示では横浜と上海を往来した先人に焦点をあてて140点展示されています。
入り口には浙江省出身の周筱生が横浜で製造していた「周ピアノ」の現物がお出迎え。中国から渡ってきた人たちの洋裁店やピアノ製造の資料のほか、横浜から上海に渡った商人たちの写真や文書などが展示されています。
上海に滞在した高杉晋作「遊清五録」では、欧米列強の進出で抑圧される清国民の様子を日本への危機感をこめて描写していました。当時のチャイナドレスも展示されていましたがポリエステル製。そのころはシルクよりも化学繊維の方が上海女性に歓迎されたそうです。
横浜と上海を往来した人々の物語に思いを馳せた午後のひとときでした。企画展は7月上旬までとのことです。
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