国際結婚 関連 

2003年ごろのメルマガでのやりとりです。

                                                                              • -

「日本国内で中国人女性と知り合って結婚に至った場合」
の手続きについて、
「中国人と日本人との結婚では、まず中国側で婚姻手続きを行わな
ければなりません。もし逆に、日本側で先に済ませてしまえば、
もう二度と中国側はその2人の婚姻手続きを受け付けてくれなくなり
ます」とのご意見をいただいた件、
おたよりをいただきました。

ご無沙汰している古い知人からも、突如「日本でしか届を出して
いないけどどうなんでしょう?」とメールをもらいました。
もしかしたら結構関心をもたれているかも?と思いましたので、
ちょっと長くなりますが、紹介させていただきます。

Dさん

上記の件ですが、婚姻具備証明書がらみの件と思われます。
中国で結婚の手続きを行う場合、役所―外務省―中国大使館への
順番で申請し、「婚姻具備証明書」をもらいます。
で、この証明書を持参して中国で結婚の手続きをするのですが
仮に日本の役所へ先に届けてしまうと、その時点で独身では
なくなってしまうので、「婚姻具備証明書」を作成出来なく
なってしまいます。
但し、現実的には日本で婚姻届を提出して、中国では婚姻の事実
を届けなくても日本に居る限りは不都合等無い様です。
(但し、相手の方が中国へ戻って別の人と結婚する事も出来ると
いう事にはなりますが)



Jさん

実際、手続き方法などをよく知らず、日本に住んでいるために
日本側で手続きを済まし(市役所への婚姻届け提出)、その後、
在日中国大使館などへ手続きに行って拒否されたと言う人がかなり
います。
中国の場合、どちらが男女かを問わず、相手の外国人を伴って
中国人の本籍地へ行かなければなりません。
在日の中国大使館などでは婚姻届の受付はいっさい請け負わないん
です。
もし相手が北京の人であれば北京で手続き、チベット族ならチベッ
トへ行かなければならないんです。だから、ドナウさんも苦労して
福建省まで行かれているんですよ。
去年の10月、中国の婚姻法が改定され、以前よりずいぶん手続きは
簡単になりましたが、やはり本籍地へ行く必要はあります。
以前と変わったのは、中国人の所属単位の独身証明書が不要になっ
たこと(気の合わない上司が意地悪して発行してくれないなどを
防ぐため)、性器の形状まで調べられる奇妙な健康診断が任意に
なったこと、国際結婚は請求される費用が高かったのが多少安く
なったこと、ぐらいでしょうか。
そういった手間や訪中にかかる費用を嫌って、わざと日本側での
手続きしかしないカップルもいるようです。
ですが、将来もし中国で部屋を借りて住むようなことになった
場合、外国人は公安局に在住届けを出さなければなりません。
そのとき、中国人との同居とわかれば中国で有効な婚姻証明書が
ないと問題にされる恐れがありますし、手続きのときにばれなく
ても、隣近所の密告もかなり多いようです。
今は日本に留学・就職しても故郷へ戻ってしまう中国人が多いこと
ですし、将来パートナーと一緒に中国へ戻る可能性や、万が一の時
の法律上の問題を考え合わせれば、人それぞれでしょうが両国で
したほうがベストでしょう。

http://homepage3.nifty.com/kamakurakoka/