曲阜編

「旅行好きの山ちゃんと出不精のダンナ」さんによる「山ちゃんが行く」!
孔子ゆかりの曲阜編です!!
今回は出不精のダンナさんの一人旅です!

【番外編 オヤジ魯国を行く】

ひょんな事から十数年ぶりにひとり旅をすることになった。
今回は誰でも知っている有名観光地、曲阜である。
が、やはりいつもの「何でも見てやろう」ペースのゆっくり旅で、
マイナー路線になってしまった。また、オヤジのひとり旅ゆえ少々単調で
下世話な内容になってしまうかもしれないことを、冒頭に断っておこう。

(曲阜)

曲阜はかつての魯国の都で、後に「孔孟の郷、礼儀の邦」といわれる由緒正しき
古都だ。「儒教=親孝行」程度の知識しか持ち合わさない私には少々荷の重い街
ではあるが、世界文化遺産「孔廟・孔府・孔林」(3つまとめて「三孔」と呼ぶ)
をはじめ数々の旧跡の残る街でありながら、実はド田舎というギャップが楽し
い街でもある。今回宿泊した街は曲阜市のみであるが、その隣町の鄒城市も訪れた
ので、その話は後ほど…。

曲阜には鉄道駅がないので、鉄道を利用して訪れる場合は、Yanzhou駅で下車し
バスに30分ばかり揺られて到着となる。
山東省各地の街や他の省の都市と長距離バスで結ばれているので、バスで訪れる
ほうが便利かもしれない。余計なお世話だが、北京からであれば、夜行列車に乗り
Yanzhouを経て曲阜観光、その後バスで北上し泰安・泰山、さらに北上して済南を
観光し高速バスで北京に戻る、などというのはいかがだろう。
1週間程度の美しい旅程だと思うが…。

さて曲阜観光だが、私の第一印象(実は曲阜を訪れるのは3度目)は、なんと
観光客はゲンキンなのかということだ。世界遺産は入場料が高くても人でいっぱい
だが、それ以外の観光地のなんと閑散としたこと!
…確かに前者は規模も大きく立派な建物が建っているが、それ以外の観光地だって
なかなかどうして見るに値する立派なものである。
もっとも、私はその閑散とした雰囲気が好きなのだが。
注)Yanzhouのyanは、この地名でしか使わない文字。zhouは、州。
中日辞典を引いてください。 (つづく!)