一時帰国編

さて、今日は一時帰国のときに飛行機で隣り合わせた
”元中国人”で、海外に移民した人についてお話しよう。

まず最初は、一昨年、ビザの手配で帰国したときに
飛行機で隣り合わせた日本に帰化した50代の男性から。

ノースウエストだったが、北京−成田線のためか、
キャビンアテンダントさんが中国人だったので、
私も隣に座ったおじさんも中国語でやりとりしており、
その方は、間違いなく中国語のネイティブスピーカーだった。

食事も済み、眠くなったころ、隣のおじさんが突然、
「日本へ行くのは初めて?」と中国語で話し掛けてくる。
「ううん、日本へ帰るの、帰国だよ」と答えると、
”日本華僑か?”と聞くので、ううん、私は日本人・・・と答えると、
すごく驚いた顔で、「日本人なのに何で中国語が話せるんだ?」と聞かれ、
「留学して勉強したの」というと、
「はあっ?中国語なんて勉強したってしょうがないだろう、
なにかメリットがあるのか?
やめとけ、時間の無駄だぞ・・・」と、言われてしまう。
うーん、そんな事、言われても困るなぁ・・・と思うが、
「今、中国関係の仕事、増えてるでしょ、
需要は結構あるみたいよ」
と当り障りのない一般論でかわしてみた。

これまで、誉められ?こそすれ、時間の無駄・・・とまで
いわれたことは一度もなかっただけに、
リアクションに困ってしまうではないか・・・。

私が、「日本で働いてるの?」と聞くと、
それはそれは流暢なネイティブ・マンダリンで、
「俺も日本人だ!」と言い放ったが、うーん、説得力ゼロ!である。

何でも10数年日本にいて、もう帰化したとのことで、
”元々は中国人だけど、今はもう日本人なんだ”と言う。
帰化した中国人に会うのは初めてなので、
ちょっと新鮮である。
向こうにしても、中国語を話す日本人が珍しいらしく、
お互い物珍しさも手伝って、かなり会話が弾んだ。


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