中国の車市場編

さて、今日はナンバープレートと駐車場についてお話しよう。

なんと上海ではナンバープレートをオークションで落札するのだ。
(この制度も見直されているので、その内に廃止されるようだが)
ナンバーの落札だけで日本円にして40万円近くするので、
最廉価の国産車の車体価格の3分の2に相当する。
しかも上海あたりでは、駐車スペースが、マンション並にするらしい。
都会の駐車場事情は、”いずこも同じ”と言ったところだろうか。
ナンバー交付だけでこんなに費用がかさむので、上海では、
すでにナンバーがついている中古車の人気も高いようだ。

しかし、なぜか北京では駐車場の高騰といったニュースは見かけない。
が、北京のマンションは上海に比べてかなり高いので、
駐車場は言うに及ばず・・・といったところなのか。

北京など一般の都市ではナンバープレートのオークション制度は
導入していない。
交通局にいって、申請すると交付されるようだ。
少し前に、好きな数字やアルファベットなどを自分で選べるといった
新ナンバープレート制度がスタートした。
が、その制度が始まって約10日ほどしたある日、朝刊に、
「システムに小さな問題が生じたために暫時停止する」といった記事が
掲載された。
「3日ほどで再開される見込み」とあったが、それっきり、
再開されたとは聞かない。
これは個人レベルではなく、首都の行政レベルなだけに、
思いつきで新制度を導入するのは、やめようよ・・・と、
あまりの計画性のなさに思わず笑ってしまった。

しかし中国では、こういったことが珍しくない。

たとえば昨年末に、新たな政策法規が発表され、これは2002年2月1日から
実施される・・・と、その記事を訳したとしよう。
2002年2月2日の朝刊に、「本来は昨日から実施されることになっていた
××の法規は、実施が延期となった。実施時期は未定」
といった記事が出たりするのだ。
おーいっっ、ちゃんと制定してから、公布しようよ!
もし、どうしても実施できないなら、あらかじめ知らせようよ・・・と、思うのは
私だけだろうか。
「本来なら昨日から・・・」っていうのも、何かが違う気がするのだが。

購読者の方から、問い合わせなどがくることも多いのだが、
「本当に実施されると思いますか?」と、聞かれても、さぁー、そればっかりは、
その時になってみないとわかりません・・・、何せ、中国ですから・・・
と答えることにしている。
そうですねー、と妙に納得していただけるので、誰しも
多かれ少なかれ、痛い目を見せられているらしい。

                         (つづく)
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