2006.3.6 お題:仕事始めが仕事納め、か?!

「今、成人クラスの日本語会話の授業はない。仕事はない。」呆然。
新学期が始まるはずだったのですが、
いきなり失業(?)してしまいました。
「主任!帰国前に来学期も頼むからよろしく。って言ってたのはなん
なんですかっつ?!」
なんて、叫んだりもせず
「・・・はあ・・・?左様で・・・?」と、
我立ち尽くしてじっと手を見る・・・。
わざーとらしく、忙しい忙しいっのだ俺は!ってフリをアピールして
主任は逃げた。
あーあ、せめて先学期終わったときに言ってくれれば、
違う学校を探すとかなんとかしたのに、
この時期に今更どうしようかと、
暫く放心状態になってしまいましたが、
まあ、今となっては、この連載の題名も日本語教師日記!などとは銘
打たないでよかったなあ・・・ははは(苦笑)なんて・・・ね。
という訳で、この先の展開を、ありのままお届けしていこうと思います。
皆様、どうぞよろしく。
(非常にお恥ずかしく、情けないのですが・・・)

成人教育の外国語学部の主任は、
一言も日本語が出来ない上、物凄く早口の桂林弁訛りの普通語なので、
これ以上詳しい話し合いをする気が起こらない。
で、日本語科の日本語が達者な先生に相談しました。
が・・・「ええ?ああ、それは大丈夫。ちょっと待って。
今、実は突然に上のほうの人が黙って辞めちゃってまして、
本科の外語学部と合併することになって、
もめてぐちゃぐちゃになってるんですね。
成人クラスは、だから遅れて4月、5月に始まるカリキュラムがある予定
なんですから。それまでゆっくりしてるのがいいでしょう。」
などの・・・不確か情報のみ。

ああ、もう仕事ないならないでいい!とりあえず家に帰ってふて寝し
よう。
結局、お昼も食べずにゴロゴロしてボンヤリしてるうちに夕方になり
ました。
とりあえず、縁起でも担ごうか・・・と買ったまま置きっぱなしだった
春節飾りを引っ張り出してみました。
玄関のドアに、赤・黒・金ラメで福の字が書いてある紙を、字を逆さま
にして貼ると、福が帰って来るって奴です。
スゴイご都合な良すぎな発想。これぞ!まさに縁起かつぎ。
それと下膨れの顔した派手派手衣装で、手を合わせた合掌ポーズの男女
の子供の絵を、ちょっと斜めに向かい合わせに貼って、なんとかしてく
れよ〜って心の中で泣き言・独り言。
外は、冷たい雨がじゃんじゃん降ってきて、外食するのも面倒になり、
乾燥バナナチップを一袋食べて、そのまま顔も洗わず又ベッドでゴロゴ
ロふて腐れ。
どうしようかなあ〜。
ま、とりあえず留学生のコースに申し込んで、今学期間は、普通語の勉
強に集中してみよう。
半年ぐらいの生活費は、日本の貯金(しかもスズメの涙よりもかなり少
ない。)を崩さなくてもなんとかなるし!と、無理矢理に自分を励まし
ましたが、この夜はろくな夢を見ませんでした。

その後、今日までの一週間は、以前の学校の生徒達が、十人づつぐらい
に別れて連日ドヤドヤやって来て、先生お帰りなさい!の宴を入れ替わ
り立ち代りで催してくれたり、近所の同僚の先生が魚の鍋料理をご馳走
してくれたりで、飲めや歌えの日々。
顔で笑って心はうううう〜っつうなってました。
台所には手土産でもらった30個のミカンと20個のりんごと、20本もつい
た巨大な房のバナナが積んであります。早くバクバク食べる元気が欲し
い。
わずかでもやっぱり収入が欲しい。この歳で無収入はキツイ不安だ・・・
とりあえず、現在、保留状態のようなかんじになってるのですが・・・
どうなるんでしょう・・・。
今学期は仕事ないなら無いでハッキリして欲しいなあ・・・
中心街の専門学校にでも当たってみた方が良いかなあ・・・
などと、考え中。
明日からは、留学生のクラスで普通語学習開始です。

<用語説明>
ところで、成人教育学部(夜間コースと全日コースがあり。)というのは、
大学がお金儲けの為に、無試験で授業料を払えば、入学できる専門学校も
両方経営してると考えてください。日本で言う大学生、大学の入学試験に
合格して入学している生徒は、本科生と呼ばれます。語学の成人クラスで
は、同じクラスに、仕事で至急日本語を必要としているかなり上手な人か
ら、日本のアニメ好きな趣味で通ってる子など、年齢もレベルも日本語を
学習する目的も動機もまったく違う生徒達を、一緒に押し込んで、そりゃ
うまく授業が進行するわけありませんでした。が、個性豊かな面々でこれ
はこれで楽しいですよ。
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