回想:瀋陽へ留学

よく、なんで瀋陽に行ったの?と聞かれるが、留学する際に瀋
陽などのマイナーな都市をわざわざ選んで来るような人は、
ちょっと変わった人が多かったように思う。

瀋陽市には遼寧大学や東北大学といった比較的有名な大学もあり、
そこは留学生もわりと多いのだが、中国の中でもマイナーな都市
を選んだ上に、そのマイナーな都市の中のマイナーな学校を選ぶ
ような人は、かなり変わってる人も多かったし、相対的に見て
地味な人が多かったように思う。

今でこそ、中国語を勉強する人も増えていて、わりとポピュラー
になってきているものの、今から5年以上も前に中国に留学して、
中国語を勉強しようといった人は、やはりちょっと変わったよう
な人が多かったと思う。
ま、私も人のことを色々いえる立場でもないのだが・・・・

当時は関空と千歳空港から直行便が出ていたせいか、関西人と北
海道の人が比較的多かったが、九州から北海道まで、津々浦々か
ら集まった面々はかなり、強烈であった。

中国でメジャーデビューを目指してやって来たという自称ギタリ
ストは、日々、寮でギターの練習をしていて、授業には殆ど出て
いなかったし、一日中、ガンガンとB’Zの音楽を大音量で聞いて
いたため、隣の部屋の日本人の子は
「もう歌詞を二番まで丸暗記しちゃった、夜中も聞いてて、よく
眠れない。最近、昼間でもB’Zの幻聴が聞こえる」と寝不足の顔
で言っていた。
また、夕方になると起き出して夜な夜な飲み歩き、朝に寮に帰っ
てきては、夕方まで寝て、日が沈むとまた飲みに出かけていく、
と昼夜が逆転している人もいた。

あと、寮の中で同棲生活を送ってるカップルもいたような気がす
る。とにかく、これまで日本で接したことのないような、
不思議な人たちが集まっていた。
もちろんごくごく普通の人もいたが、どこか不思議さを漂わせて
いるような宇宙人的な人が多かったような気がする。

(つづく)

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