仕事探し

永住するつもりがないのなら、
海外での生活は長くいれば良いというものではなく、
どこかで線引きをしないと、
時間が長くなると日本でのブランクが広がるばかりで、
却って不利になるらしい。
あまり引っ張ると、
「帰りたくても帰れなくなる・・・」といった話も聞くし、
私自身、中国に骨を埋める覚悟はハナからなく、
中国語が有る程度になったら日本に帰るつもりでいたので、
わずかばかりでも実務経験も積み、ローカルスタッフと机を並べて働き、
中国で働く・・・ということを一通り体験したので、
もうそろそろ潮時かなぁ・・・、と思ったのもあるが、
実のところ、最後の方はとにかくすごい日本シックで、
「中国オナカいっぱい」で、アップアップ状態になっていた。

友達は全員、帰国か別の土地で就職し、みな散り散りになっているので、
北京に友達は皆無。
ただでさえ娯楽が少ない中国で、友達がいないとなると、
ヒマをもてあまし、楽しみが見出せない、ただただ寂しい生活である。
剣舞をやってみたり、マッサージに通ってみたり、胡弓を習ってみたりと、
何か楽しめることを見出そうと思ったが、趣味らしい趣味も見つからず、
瀋陽でハマっていた韓国サウナもないし、とにかくつまらなく単調な日々。

しかも、中国料理は大勢で食べるようになっているため、
一人で食事できるような場所がそもそも非常に少ない。
当時の北京にはコンビニもなく、スーパーにすぐに食べれるような
お弁当が売ってるわけでもないので、
外食といえば、ファーストフードか韓国料理ばかり食べていた。
北京に仕事関係の日本人の知人もいることはいたが、
友達とはまた違うので、
食事などは、仕事の延長やアテンド的になってしまい、
却って疲れるし、少し気詰まりである。
中国人の友達とは、お給料が数倍違うので、同じような感覚で
外食や買い物をするのは、ちょっと厳しい。
せめて一人でも、時々一緒に食事をし、週末に一緒に買い物に行ったり、
出かけられるような友達がいたら、私の中国生活は1年か2年、
延びていたかもしれない、と思う。
または北京のセブンイレブンがもう少し早くオープンしていたら、
延長していた可能性もある。
中国生活で一番ほしかったのは、コンビニだったので、
上海出張でローソンにいくのが、楽しみにしていた。

当時、上海で仕事を探すのも多少は考えたが、
ボス夫妻がとてもよくしてくれていたので、
完全帰国以外の理由で、離職するのは申し訳ないような気がしたし、
引越し・部屋探し、ビザなどいろいろ考えると、大変なことである。
誰も手伝ってくれない引越しは、考えただけでも気が遠くなりそうだ。
中国ビザ 航空券 港華