青海省編

チャカ塩湖 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 車窓には遠くに真っ白な湖が見え始めた。
チャカ塩湖である。
ほどなくチャカの街に到着。
チャカ塩湖から採れる塩がこの街の主要産業で、
塩湖と製塩所以外には大して見るものもない。
 
 バスを降りると、
通りの横に「面的」と呼ばれる軽バンの小型タクシーが停まっている。
製塩所までの往復を20元で交渉成立。
実は、これには裏がある。
ガイドブックによると、
製塩所の見学は1人20元の門票(入場券)を購入しなくてはいけない。
が、関係者がタクシーで乗り入れる場合は、
1車両ごとに2元の通行料を門のところで払うだけだ。
守衛所を過ぎれば、
製塩所内にいるのは一般の工人(作業員)だけである。
誰も入場券を確認したりはしないから、
タクシーで乗り付ければ門票を買わなくてもいいということになる。
ということで、ずるい方法だが、運転手の指示に従い、
フィルムを張った窓ガラスをピタリと閉め、身を屈めて、
守衛に見つかることなく無事門を通り抜けることができた。
もともと街から製塩所まではさほど遠くないので、
往復20元はかなり高めの値段設定である。
が、タクシーのおかげで、
我々は2人分40元の入場料を節約できたわけである。
 
 少々後ろめたい気持ちではあるが、
車は製塩所の敷地内をどんどん奥に入り、
塩湖に面した施設の前に停まった。
そこでは、小型船が運んできた塩の結晶をベルトコンベアに載せ、
篩ったり水をかけたりして不純物を取り除いているようだ。
その後、塩は施設の背後に高く積まれる。
大きな塩の山は眩しいくらい白いが、近くで見るとそんなに美しくない。
聞いてみるとこちらは工業塩で、
食用塩は別の施設で精製しているそうだ。
作業員の話では、チャカ塩湖の塩はおいしいらしい。
が、我々が目にしているのは工業用なので、
味わうのはあきらめた。

 そうそうに製塩所を後にして、次の目的地、都蘭へ向かうことにする。
チャカから都蘭までは、百数十キロ。
小型バスが頻繁に出ているので、
無事に夕方までに都蘭に到着することができた。

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