瀋陽へ留学

これまでの中国ライフを振り返り、一番楽しく、充実していたのは
瀋陽で過ごした1年半だったと思う。
中国語の基礎を瀋陽で学んだことは、本当にすごくプラスになったし、
外国人や日本人が少ないので、友達も作りやすい環境で、
遊びに行くような場所も少なく、治安も良くないので夜遊びもしないので、
夜になると寮の中で、友人と互いの部屋を行き来し、
今思えば、毎日が日韓交流だったような気がする。

中国の地方都市には、北京・上海といった大きな都市にない魅力があり、
北京や上海に比べると学費、生活費、寮費といった留学費用が
全ての面において安い上に、留学生を確保したいために、
寮は安い上に設備や環境が良い。
言葉も多少のなまりはあるが、発音もきれいで、語学を学ぶ環境としては
まぁ、恵まれていると思う。
1クラス20人のクラスメートでその半分を日本人が占め、普段から日本人と
つるむ生活と、7〜8人の小規模クラスで日本人も1〜2割程度、
外国人の友達が出来やすい環境を比較すると、学習効率が全然違うように思う。
日常生活における中国語の使用頻度が全然異なってくるのだ。

メルマガ読者の中にも中国留学を考えている方がいらっしゃるかもしれないが、
時間は有限であって、留学生活の時間ももちろん限られている。
いかに語学力をアップするか、これには、もちろん
自己努力が一番大切ではあるが、
環境といった外的要素も非常に大きいウエートを占めるものである。
中には日本人が少ないからと言って、内陸都市などに行って、
発音がめちゃめちゃになってしまった人もいるので、
安易に都市や学校を選ばずに、総体的に考えて選んで欲しいと思う。

ただ、言えるのは、基礎がほとんどない状態から留学して、
1年の留学生活で、ネイティブなみにぺらぺらになれる訳がないのだ。
よく「1年も勉強すれば、ぺらぺらになる・・・」と誤解する人が多いが、
英語のように基礎がある語学と違い、ゼロからスタートするのだから、
それなりに話せるようにはなるが、一年の学習で中国語でプレゼンをしたいとか、
商談をしたいといっても、やはり無理である。
やはり有る程度の時間をかけないと、それなりのレベルには達しないので、
留学時には、どのくらいの期間でどこまでの語学力を身につけたいのか、
目標を明確にしないと、何年留学しても、ただ中国で生活するのに必要な最低限の
日常会話が身についただけで終わった人もいる。

私自身は、中国に留学したことを後悔したことは、これまでに
一度もない、と断言できるので、私にとっては、
得たものが大きい、充実した実りある時間だったように思うが、
やはり母国語ではなく、どこまで行っても外国語なので、
未だに中国語は難しい。
もっとも、簡単に習得できる外国語なんて存在しないのではあるが。。。


(回想編ここまで)
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